初回ヒアリングから公開までの「ドキュメント管理」完全ガイド

Web制作プロジェクトを成功させる鍵は「ドキュメント管理」にあった
Web制作会社に依頼をした後、「進捗が見えない」「要望が正確に伝わっていない」「納期が延びてしまった」という経験はありませんか?
実は、こうしたトラブルの多くは、初回ヒアリングから納品までの間に発生する「ドキュメント管理」の不備が原因です。
年間100件以上のWordPress制作を手がけるlinedot designが、クライアント企業からよく聞く悩みが「プロジェクトの進行状況が把握しづらい」という点です。
しかし適切なドキュメント管理を導入することで、この課題は大きく改善できます。
本記事では、Web制作プロジェクトを円滑に進めるための「ドキュメント管理」の完全ガイドをご紹介します。
記事を読むことで得られる3つのメリット
1. プロジェクト全体の進捗を「見える化」できる — 初回ヒアリングから公開までの全段階で、どのドキュメントが必要かが明確になります。
2. 制作会社とのコミュニケーションロスを削減できる — 要望の齟齬や仕様の誤解が減り、修正作業を最小化できます。
3. 納品後の運用がスムーズになる — 制作過程のドキュメントが資産となり、WordPress運用の効率化につながります。
Web制作の5段階とそれぞれ必要なドキュメント
1. 企画・ヒアリング段階:「プロジェクト企画書」と「要件定義書」
Web制作の最初の段階では、プロジェクトの目的・目標・ターゲットを言語化することが重要です。
多くの企業担当者が「この段階は簡潔に」と考えがちですが、ここでのドキュメント作成が後工程の品質を大きく左右します。
この段階では、以下の2つのドキュメントを準備しましょう。
| ドキュメント | 内容 | 作成者 |
| プロジェクト企画書 | サイトの目的、ターゲット、期待される効果(リード獲得数など)を記載 | 制作会社+クライアント企業 |
| 要件定義書 | 必要な機能、コンテンツ、ページ数、スケジュール、予算を記載 | 制作会社 |
具体的な例として、コーポレートサイト制作の場合、プロジェクト企画書には「月間50件の問い合わせ獲得」といった定量的な目標を記載することが効果的です。
こうすることで、デザインやコンテンツ制作の過程で判断に迷った時の「よりどころ」になります。
2. 設計・デザイン段階:「ワイヤーフレーム」と「デザイン仕様書」
ヒアリングの内容をもとに、サイトの構造とビジュアルを設計する段階です。
ここでのドキュメント管理が、納品後の修正作業を削減する鍵になります。
ワイヤーフレーム — ページのレイアウトや情報配置を示す設計図です。
色やフォントは含まず、構造のみを表現します。制作開始前に承認を得ることで、後段階での大きな仕様変更を防げます。
デザイン仕様書 — 色、フォント、ボタンのスタイル、余白などの詳細を記載します。
WordPress運用時に「このボタンの色は何色ですか?」といった質問を減らせます。
linedot designでは、週一回の定例ミーティングでこれらのドキュメントを確認し、クライアント企業との意思疎通を図っています。
この密なコミュニケーションにより、認識のズレは最小化されます。

3. コンテンツ制作段階:「コンテンツ入稿表」と「テキストレビュー記録」
実際のテキストや画像をサイトに盛り込む段階です。
ここでのドキュメント管理は、複数の担当者が関わる場合に特に重要です。
コンテンツ入稿表 — どのページにどのコンテンツが必要か、提出期限はいつか、責任者は誰かを一覧化します。
Excel やGoogleスプレッドシートで共有すれば、進捗管理が格段に楽になります。
テキストレビュー記録 — クライアント企業から提案されたテキストに対して、どの部分が修正されたか、その理由は何かを記録します。
複数回の修正が発生する場合に、重複した修正を防げます。
実際の運用では、「このテキストは3回修正されている」といった情報を記録することで、制作会社側の工数把握も正確になります。
4. 開発・実装段階:「実装チェックリスト」と「テスト報告書」
デザインをWordPressでコード化し、実装する段階です。
この段階では、品質を担保するためのドキュメントが欠かせません。
実装チェックリスト — 各ページ、各機能が正しく実装されているか、レスポンシブデザインは対応しているか、といった項目を確認します。
漏れを防ぐため、カテゴリ別に項目を整理することをお勧めします。
テスト報告書 — バグ報告、修正内容、修正完了の確認を記録します。
特に複数のブラウザ・デバイスでの動作確認結果を記載することで、納品後のトラブルを大幅に削減できます。
5. 納品・公開段階:「運用説明書」と「操作説明会の記録」
サイトを公開する前に、クライアント企業がWordPressで運用できるよう、引き継ぎドキュメントを整備します。
カスタマイズされた運用説明書 — ジェネリックなマニュアルではなく、貴社のサイト独自の設定、カスタマイズ内容、注意点を記載した説明書が必要です。
操作説明会の記録 — ビデオ録画や画面キャプチャ付きのドキュメントを残すことで、担当者が異動した後でも引き継ぎが可能になります。
linedot designでは、納品時にカスタマイズされた「WordPress運用説明書」と「操作説明会」を実施し、クライアント企業がスムーズに運用を開始できるようサポートしています。
ドキュメント管理を実践するための4つのステップ
ステップ1:制作開始前に「ドキュメント管理ルール」を決める
誰がどのドキュメントを作成するのか、どこに保存するのか、どの段階で誰が確認するのか、といったルールを事前に決めておきます。
Google DriveやNotionなどのクラウドツールを活用すれば、リアルタイムの共有が可能です。
ステップ2:各段階でチェックリストを用意する
「この段階で必要なドキュメント」「確認すべき項目」を明確にしたチェックリストを用意しましょう。漏れを防ぎ、進捗を「見える化」できます。
ステップ3:定期的に「ドキュメント会議」を開催する
週1回程度、ドキュメントの確認と進捗報告を行う定例会議を設定します。
疑問や懸念事項をその場で解決でき、プロジェクトが円滑に進みます。
ステップ4:プロジェクト完了後に「教訓ドキュメント」を作成する
何が上手くいき、何が課題だったのかを記録します。
次のプロジェクトに活かされ、制作の質が向上します。
Web制作会社選びでドキュメント管理を見る視点
Web制作会社を選ぶ際、「デザインがきれいか」「価格が安いか」といった点に目が向きがちです。
しかし、プロジェクトの円滑な進行を左右するのは「ドキュメント管理がしっかりしているか」という点です。
以下の質問を制作会社に投げかけることをお勧めします。
- ヒアリングから公開までの間に、どのようなドキュメントを作成しますか?
- 進捗報告はどの頻度で、どの形式で行いますか?
- 修正指示が発生した場合、どのように管理しますか?
- 納品後、運用のためのドキュメントを提供してくれますか?
これらに対して具体的で丁寧な説明ができる制作会社は、プロジェクト管理のプロである可能性が高いです。

まとめ:ドキュメント管理はWeb制作の成功を左右する投資
初回ヒアリングから公開までの間に、丁寧なドキュメント管理を行うことで、以下のメリットが得られます。
- 制作会社とのコミュニケーションロスが減り、プロジェクトが予定通り進む
- 修正指示が明確になり、不要な修正作業を削減できる
- 納品後の運用がスムーズになり、WordPress運用の属人化が防げる
- トラブル発生時の責任所在が明確になる
「ドキュメント管理」は、一見地味な業務に見えるかもしれません。
しかし、Web制作プロジェクトの成功を確実にするための投資です。
WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。
お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/