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Core Web Vitalsを改善するための具体的コーディング手法

2026.01.15(TUR)

導入:Webサイトの速度は経営課題です

「Webサイトの読み込みが遅い」
「ユーザーがすぐに離脱してしまう」
——このような悩みを抱えるWeb担当者は多くいます。
実は、これらの課題はサイトの表示速度に直結しており、Google検索順位にも大きな影響を与えています。

Googleが2021年に導入した「Core Web Vitals」というサイト評価指標をご存知でしょうか。
これはWebサイトのユーザー体験を数値化したもので、現在のSEO対策において極めて重要な要素となっています。

当社linedot designでも、WordPress制作から納品後の運用支援まで、このCore Web Vitalsの改善を常に意識してお客様のサイトに取り組んでいます。

本記事では、Web制作会社の実践的なノウハウをもとに、Core Web Vitalsを改善するための具体的なコーディング手法をご紹介します。
専門知識がなくても実装できる方法から、カスタマイズが必要な施策まで、段階的に解説していきます。

Core Web Vitalsとは何か——改善すべき3つの指標

Core Web Vitalsは、以下の3つのパフォーマンス指標で構成されています。

1. LCP(Largest Contentful Paint):ページの読み込み速度
ユーザーが画面にアクセスしてから、最大のコンテンツが表示されるまでの時間を測定します。
理想的な値は2.5秒以下です。ヘッダー画像や大型テキストブロックの表示速度がここに影響します。

2. FID(First Input Delay):ユーザー操作への応答性
ユーザーがボタンをクリックしたり、フォームに入力したりしてから、ブラウザが反応するまでの遅延時間です。目標値は100ミリ秒以下。
JavaScriptの処理が重いと悪化します。

3. CLS(Cumulative Layout Shift):画面のレイアウト安定性
ユーザーが閲覧中に、ページのレイアウトが予期せず変わる現象(ガタガタ動く)を数値化したものです。目標値は0.1以下です。広告や画像の読み込みタイミングの問題が原因になることが多いです。

当社の制作実績では、これら3つの指標を同時に改善することで、クライアント企業のサイトアクセス数が平均15~20%増加した事例も報告されています。

実践的な改善手法:5つの具体的なコーディング施策

1. 画像最適化——ファイルサイズを劇的に削減する

画像はWebサイトの読み込み速度を左右する最大の要因です。
高解像度の画像をそのまま掲載すると、LCPが悪化します。

具体的には、WebP形式への変換やLazy Loading(遅延読み込み)の実装が有効です。
WordPressの場合、「ShortPixel」や「Smush」などのプラグインを導入することで、自動的に画像を最適化できます。当社の経験では、画像最適化だけでLCPを3秒から1.8秒に短縮した事例があります。

さらに、<img>タグにloading="lazy"属性を付与することで、ユーザーのビューポート内に入るまで画像の読み込みを遅延させることができます。これにより初期ロード時間が大幅に改善されます。

2. JavaScriptの非同期読み込み——FIDを改善する

JavaScriptは便利な一方で、実行に時間がかかるとFID悪化の原因になります。
対策としては、スクリプトの非同期読み込み(async属性)や遅延読み込み(defer属性)を活用します。

<!-- async:ダウンロードと並行してパースを継続 -->
<script src="script.js" async></script>

<!-- defer:ページ読み込み完了後にスクリプト実行 -->
<script src="script.js" defer></script>

WordPressテーマのヘッダーフッターに記述するJavaScriptは、可能な限りdeferを指定することが基本です。
これにより、ユーザーの操作に対するレスポンスが迅速になり、FIDスコアが改善されます。

3. CSS最適化——クリティカルレンダリングパスを短縮

CSSファイルが大きいと、ページ表示までの時間(クリティカルレンダリングパス)が長くなります。
対策として、以下の2つが効果的です。

まず、ファーストビュー(初期表示領域)に必要なCSSのみをインライン化する方法です。
WordPressであれば、専用プラグイン「Autoptimize」を使用して自動的に最適化できます。
次に、未使用のCSS削除です。
複数ページ対応や更新による不要なコード削減により、ファイルサイズが30~40%圧縮されることもあります。

4. CLSを防ぐレイアウト安定化の工夫

予期しないレイアウトシフトは、ユーザー体験を大きく損ないます。
対策としては、以下の実装が有効です。

広告やアドセンス、外部スクリプトを埋め込む場合は、あらかじめ固定サイズのコンテナを用意することが重要です。
例えば、<div style="width: 300px; height: 250px;"></div>といった形で、領域を事前確保してから外部コンテンツを読み込みます。
同様に、フォント読み込み時の大きさの変化を防ぐため、font-display: swapをCSS内で指定することで、フォールバックフォント表示中のレイアウト変化を抑制できます。

5. サーバーサイドの最適化——キャッシュとCDN活用

Webサイトのサーバー応答時間(TTFB:Time to First Byte)が遅いと、LCPにも悪影響を及ぼします。
WordPressサイトであれば、キャッシュプラグイン(WP Super Cache、LiteSpeed Cacheなど)を導入し、ページキャッシュを有効化することが必須です。

さらに、画像配信用に**CDN(Content Delivery Network)**を導入すれば、ユーザーの地理的位置に関わらず高速な配信が可能になります。
実装後、平均TTFB が600msから250msに短縮された事例も複数あります。

すぐに実行できる3ステップの改善プロセス

ステップ1:現状把握——Google PageSpeed Insightsで計測
まずは、Google PageSpeed Insightsでサイトを診断してください。各指標の現在値と改善提案が表示されます。
数値が出ることで、改善の優先順位が明確になります。

ステップ2:優先順位の決定——影響度の大きい施策から実行
LCP改善なら画像最適化、FID改善ならJavaScript非同期化というように、指標ごとに効果的な施策を選択します。
当社では、最初に画像最適化とキャッシュ設定から着手することを推奨しています。

ステップ3:実装と再計測——PDCA サイクル
施策を実装した後、1~2週間経過後に再度PageSpeed Insightsで計測します。
改善が不十分であれば、別の施策を追加実装します。
このサイクルを回すことで、確実にスコア向上につながります。

新しいCore Web Vitalsへの対応——INPへの移行

2024年3月、GoogleはFIDに代わる新しい指標「INP(Interaction to Next Paint)」をCore Web Vitalsに統合しました。
INPはユーザーの全ての操作(クリック・タップ・キーボード入力)への応答時間を測定するもので、FIDより厳しい基準です。

今後のWordPressサイト運用では、INP対応も視野に入れる必要があります。
JavaScriptの処理効率化やイベントリスナーの最適化が、ますます重要になっていくでしょう。

まとめ:Core Web Vitals改善は継続的なプロセス

Core Web Vitalsの改善は、一度の施策で完結するものではなく、継続的なモニタリングと改善のサイクルが必要です。
画像最適化、JavaScript非同期化、CSSの最適化、レイアウト安定化、サーバーキャッシュの活用
——これら5つの施策を段階的に実装することで、ユーザー体験の向上とSEO評価の向上が同時に実現します。

当社linedot designでは、WordPress制作から納品後の継続的な運用支援まで、Core Web Vitals改善を視点に含めた伴走サポートを提供しています。年間100件以上の実績の中で、多くのクライアント企業がサイト速度改善を通じた成果を上げています。

WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。

お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/

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