なぜ「見た目だけ」のWeb制作が減らない3つの理由と、本質的な解決策

「デザインは素敵なのに、更新が大変で放置してしまった」
「見た目重視で作ったら、運用コストが想定の3倍になった」
——こうした声は、Web制作の現場で後を絶ちません。
実際、年間100件以上のWordPress制作を手がける私たちlinedot designにも、他社で制作したサイトのリニューアル相談が月に10件以上寄せられます。
その多くが「見た目だけのWeb制作」による失敗事例です。
本記事では、なぜ見た目だけのWeb制作が減らないのか、その構造的な理由と、企業が本当に求めるべきWeb制作の在り方について解説します。
見た目重視のWeb制作がもたらす3つの問題
まず、見た目だけを重視したWeb制作が企業にもたらす具体的な問題を整理しましょう。
1. 更新作業の属人化と高コスト化
デザイン性を優先するあまり、CMSの管理画面が複雑化し、専門知識がないと更新できない状態に陥ります。
結果、ちょっとしたテキスト修正でも制作会社への依頼が必要となり、年間の運用コストが初期制作費を上回るケースも少なくありません。
2. ビジネス成果との乖離
美しいデザインであっても、ユーザーの導線設計やコンバージョンポイントが考慮されていなければ、問い合わせや売上といった成果には結びつきません。
公開後にアクセス解析を見て「見られているのに成果が出ない」と気づくパターンです。
3. サイトの陳腐化スピードの加速
更新しづらいサイトは、情報が古いまま放置されがちです。
その結果、企業の信頼性低下やSEO評価の下落を招き、せっかくの投資が無駄になってしまいます。
「見た目だけ」のWeb制作が減らない3つの構造的理由
では、なぜこうした問題があるにもかかわらず、見た目重視の制作が減らないのでしょうか。
理由1:発注側の評価基準が「見た目」に偏りがち
Web制作の良し悪しを判断する際、最も分かりやすいのが「デザインの見た目」です。
一方、「更新のしやすさ」「運用コストの低さ」「成果の出やすさ」といった要素は、実際に運用を始めないと評価できません。
そのため、提案段階では美しいデザイン案を提示する制作会社が選ばれやすく、運用性や成果設計の重要性が見過ごされがちです。
具体例:
A社は3社からの提案を受け、最もデザイン性の高いB制作会社を選定。
しかし納品後、社内の担当者がWordPressの更新方法を理解できず、結局月5万円の保守契約を追加で結ぶことに。
初年度の総コストは、当初予算の1.8倍に膨らみました。

理由2:制作会社側の「作りやすさ」優先の姿勢
制作会社にとって、デザインの自由度を最大化することは、クリエイティブな表現がしやすく、ポートフォリオとしても映えます。
一方、クライアントが更新しやすいシンプルな管理画面を構築するには、WordPressのカスタマイズスキルや運用設計の知識が必要です。
技術力やノウハウが不足している制作会社ほど、「見た目の良さ」でカバーしようとする傾向があります。
理由3:運用フェーズまで想定した契約が少ない
多くのWeb制作契約は「納品」で終了します。
その後の運用サポートや効果測定は別契約、または想定外というケースが大半です。
制作会社側も「作ったら終わり」の意識が強く、運用のしやすさやビジネス成果までを設計段階から考慮する文化が根付いていません。
本質的なWeb制作に必要な3つの視点
では、見た目だけでない、本質的な価値を生むWeb制作とはどのようなものでしょうか。
視点1:デザインと運用性の両立
洗練されたデザインと、専門知識不要で更新できる管理画面——この相反する要素を高次元で実現することが重要です。
linedot designでは、WordPress専門集団として、カスタム投稿タイプやカスタムフィールドを活用し、「デザインの自由度」と「更新の簡単さ」を両立させています。
例えば、新着情報の追加は管理画面から項目を入力するだけ、画像サイズの調整も自動化することで、HTMLやCSSの知識がなくても美しいレイアウトを維持できます。
視点2:成果から逆算した設計
Webサイトは「作ること」が目的ではなく、「ビジネス成果を生むこと」が目的です。
そのため、問い合わせ数の増加、採用応募の獲得、ブランド認知の向上など、具体的なKPIを設定し、それを実現する導線設計が不可欠です。
実践例:
C社のコーポレートサイトリニューアルでは、事前のヒアリングで「月間問い合わせ10件」という目標を設定。
トップページに3段階の問い合わせ導線を配置し、各サービスページにはCTAボタンを最適な位置に設置。
公開後3ヶ月で目標を達成し、現在は月平均15件の問い合わせを獲得しています。
視点3:伴走型のサポート体制
納品後も、週一回の定例ミーティングや、カスタマイズされた「WordPress運用説明書」の提供など、クライアントが自走できるまでしっかりサポートする体制が重要です。
linedot designでは、納品時に操作説明会を実施し、担当者の方が実際にログインして更新作業を体験していただきます。
「ここが分からない」をその場で解決することで、運用への不安を取り除きます。
すぐに実践できる3つのステップ
Web制作を依頼する際、以下のステップを踏むことで「見た目だけ」の失敗を防げます。
ステップ1:運用体制を明確にする
「誰が」「どのくらいの頻度で」「どんな情報を」更新するのかを事前に整理しましょう。
この情報を制作会社と共有することで、運用しやすい管理画面の設計が可能になります。
ステップ2:具体的な成果指標を設定する
「かっこいいサイトが欲しい」ではなく、「月間問い合わせ◯件」「採用応募◯名」など、数値目標を設定します。
制作会社にこの目標を伝え、それを達成するための設計を依頼しましょう。
ステップ3:運用サポートの内容を確認する
見積もりや提案を受ける際、「納品後のサポート内容」を必ず確認してください。
操作説明会の有無、運用マニュアルの提供、質問対応の方法など、具体的な支援体制を比較検討することが大切です。

まとめ:Web制作は「作って終わり」ではなく「育てる」もの
見た目だけのWeb制作が減らない背景には、発注側の評価基準の偏り、制作会社の技術・意識の問題、そして運用フェーズを想定しない契約慣行があります。
しかし本質的には、Webサイトは「作って終わり」ではなく、ビジネスの成長とともに「育てていく」ものです。
そのためには、デザイン性と運用性の両立、成果から逆算した設計、そして伴走型のサポート体制が不可欠です。
まず今日できること:
- 現在のサイトの更新作業にかかっている時間とコストを可視化する
- 自社のWebサイトに求める成果指標を数値で定義する
- 複数の制作会社に「運用サポート」について具体的に質問する
これらのステップを踏むだけでも、Web制作の質は大きく変わります。
WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。
お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/