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ユーザー行動データの読み方:改善に繋がるサイト解析の考え方

2026.02.27(FRI)

導入:Webサイトのデータを活かせていますか?

「Webサイトへのアクセスはあるのに、問い合わせや購買に繋がらない」
「運用に手間をかけているのに成果が見えない」
—こうした悩みを持つWeb担当者は少なくありません。
実は、多くの企業はGoogleアナリティクスなどの解析ツールをサイトに導入しているものの、その膨大なデータを活かしきれていない状況があります。

アクセス数の増加だけに一喜一憂するのではなく、ユーザーがサイト内でどう行動しているかを理解することが、真の改善に繋がります。
本記事では、サイト解析の基本から実践的な活用方法まで、初心者にもわかりやすくお伝えします。

この記事で得られる解決策

サイト解析を通じて以下のことが実現できます:

  • ユーザーの行動パターンを可視化し、改善すべき箇所を特定する
  • 数字の意味を理解し、マーケティング施策の効果を正しく評価する
  • アクセス増加から「成果に繋がるアクセス」へシフトさせるヒント

1. サイト解析の3つの重要指標を理解する

①セッション数:訪問の量を知る

セッションとは、ユーザーがサイトに訪れてから離脱するまでの一連の活動を指します。
例えば、同じユーザーが午前10時にサイトを訪問し、その後15時に再び訪問した場合、これは2つのセッションとカウントされます。

セッション数が多いほど認知が広がっている証拠ですが、セッション数の増加=成果増加とは限りません
重要なのは、そのセッションの「質」です。

②ページビュー(PV)と平均セッション継続時間:ユーザー関心度の指標

ページビューはユーザーが閲覧したページ数、平均セッション継続時間はサイト内にどのくらい滞在したかを示します。
一般的に、PVが高く滞在時間が長いほど、ユーザーはサイト内容に関心を持っているとされています。

例えば、コーポレートサイトの平均セッション継続時間が30秒程度であれば、ユーザーは「求める情報が見つからない」と感じている可能性があります。

③コンバージョン率(CVR):最終的な成果の指標

コンバージョンとは、問い合わせ、購買、資料請求など、サイト運営者が目標とする行動をユーザーが起こすことです。
CVRは「セッション数に対してコンバージョンに至った割合」で、サイトの最終的な効果を測定する最重要指標です。

業界や目的によって異なりますが、BtoB企業のコーポレートサイトの平均CVRは1~3%程度。
自社のCVRがこれより低い場合は、改善の余地があるサインです。

2. ユーザーの行動フローから課題を発見する

解析ツールの「行動フロー」機能を活用すると、ユーザーがサイト内でどのような経路を辿っているかが可視化されます。

よくある課題パターン:

症状原因の可能性対応策
特定ページで50%以上が離脱ページの内容やCTAが不明確コンテンツの見直し、行動喚起の最適化
トップページからの遷移が少ないナビゲーション設計が使いにくいメニュー構造の改善、内部リンク最適化
お問い合わせページ到達率が低いユーザーニーズと提供情報のズレペルソナの再設定、コンテンツマップの見直し

例えば、あるコーポレートサイトでは「サービス概要ページ」から「お問い合わせページ」への遷移率が10%以下でした。
行動フロー分析の結果、ユーザーはサービス内容を理解した後、「導入実績」や「料金」を探していることが判明。
これらのページを新たに追加した結果、コンバージョン率が3倍に改善されました。

3. トラフィックソースの質を分析する

同じ「アクセス」でも、その流入元によって質が大きく異なります。

  • オーガニック検索:「悩みを解決したい」と能動的に検索するユーザー。CVRが最も高い傾向
  • 直接訪問:ブックマークやURLの直接入力。既知ユーザーが多く、CVRが高い
  • リファラル(参照元):外部サイトからのリンク経由。品質はリンク元に依存
  • 広告:クリック単価がかかるため、ROI(投資対効果)の検証が重要

実例:あるマーケティング企業は、月間5,000セッション中、広告経由が40%を占めていました。
しかし詳しく調査すると、広告からのCVRは0.5%に対し、オーガニック検索からのCVRは2.8%でした。
その後、広告予算をSEO対策に転換した結果、年間の新規問い合わせ件数が35%増加しています。

4. デバイス・ユーザーセグメント分析で最適化のヒントを得る

ユーザーの行動はデバイスによって異なります。
スマートフォンとパソコンでは、画面サイズ、操作性、利用シーンが全く異なるためです。

確認すべき項目:

  • スマートフォンのセッション継続時間がパソコンの半分以下でないか
  • 離脱率がデバイスによって大きく異なっていないか
  • ボタンやリンクのクリック率に偏りがないか

モバイルファーストの時代、スマートフォンユーザーの体験が特に重要です。
WordPressなどのCMSで運用するサイトであれば、プラグインやテーマの最適化により、デバイス別の改善は比較的容易に進められます。

5. 実践的なサイト改善ステップ

では実際にどのようにデータを活かしていけばよいのでしょうか。
以下のステップで進めることをお勧めします。

ステップ1:現状の把握(初月)
Googleアナリティクスで過去3~6ヶ月のデータを確認し、セッション数、PV、CVR、流入元などの基本指標をまとめます。

ステップ2:課題の特定(初月~2ヶ月目)
行動フロー分析や離脱ページ分析を通じ、「なぜユーザーが目標に至らないのか」という根本原因を探ります。
必要に応じてユーザーインタビューも検討します。

ステップ3:仮説立案と施策実行(2~3ヶ月目)
特定した課題に対し、改善仮説を立てます。ページレイアウトの変更、CTA(行動喚起)の最適化、コンテンツ追加など、複数の施策を並行して実行しても構いません。

ステップ4:効果測定と改善(継続)
施策実行後、2~4週間のデータを収集し、改善効果を検証します。
セッション数、CVR、平均セッション継続時間などの変化を追跡することが大切です。

まとめ:データドリブンなサイト運用へ

サイト解析の本質は、「数字を集めること」ではなく、「ユーザーの課題と行動を理解し、改善に繋げること」です。
セッション数やPVといった虚栄指標に惑わされず、コンバージョン、セッション継続時間、行動フローといった実質的な指標に目を向けることが、真の成果へと繋がります。

サイト改善は一度の施策では完結しません。
毎月のデータ分析と小さな改善の積み重ねが、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月と時間経過とともに大きな成果となって表れるのです。

特にWordPressで運用しているサイトは、管理画面からのコンテンツ更新やAプラグインによる機能追加など、改善施策の実行が容易です。
ただし、解析の実施と施策判断には、Webマーケティングの知見が必要となります。


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