WordPress制作後の「トラブル」は防げる。契約から保守まで完全ガイド

なぜ、せっかく完成したWordPressサイトが”荷物”に変わってしまうのか
新しくWordPressサイトを制作したのに、数ヶ月後には更新が止まり、セキュリティも放置されるようになった
—こういった経験をお持ちではないでしょうか?
実は、Web制作会社のアンケートによると、納品後のトラブルの約60%が「事前の契約・保守体制の不明確さ」が原因だと言われています。
制作の段階で無理な納期を詰め込んだり、サポート内容を曖昧なまま進めたりすると、サイト完成後に誰が何をするのか分からなくなってしまうのです。
しかし朗報があります。
制作段階での正しい契約と、整備された保守体制があれば、納品後のトラブルは大幅に防げます。
本記事では、企業のWeb担当者が知るべき「トラブルフリーなWordPress運用」の仕組みを、具体的に解説していきます。
この記事を読むことで得られるもの
- 制作前に決めるべき契約内容の具体例
- 納品後の運用を円滑にする保守体制の構築方法
- WordPress更新作業を効率化する仕組み
- 実際の事例から学ぶ、成功する企業と失敗する企業の違い
- すぐに実行できる「納品トラブル防止チェックリスト」
1. 制作前に必ず決めるべき「5つの契約事項」
保守内容と責任範囲を明確に
最も多いトラブルが「納品後、誰がWordPressの更新をするのか不明確」というケースです。
WordPress制作会社とクライアント企業の間で、以下の項目を契約書に記載することが重要です。
| 契約項目 | 具体例 |
| セキュリティ更新 | プラグイン・WordPress本体の自動更新の有無 |
| 定期バックアップ | 週1回のバックアップ実施、保管期間 |
| トラブル対応 | バグ発生時の連絡窓口・対応時間 |
| 月額保守料金 | 5,000〜15,000円程度が相場 |
| 終了条件 | 契約解除時の手続き、データ引き継ぎ方法 |
大阪のコーポレートサイト制作案件では、契約時に保守内容を5段階に分けて提示したところ、クライアント側から「実は内製化したい」という要望が出てきた事例があります。
事前に確認することで、互いに異なる期待値の齟齬を防げるのです。
サポート期間を「段階的に」設定する
納品直後と1年後では、サイトが必要とするサポート内容が異なります。
現実的な体制として、以下の段階を推奨します。
Phase 1(納品〜3ヶ月):集中サポート期間
- 週1回の定例ミーティング実施
- 操作説明、軽微な修正は無制限対応
- 対応時間:営業日24時間以内
Phase 2(4ヶ月〜1年):安定稼働期間
- 月1回の定例ミーティングに縮小
- 月額保守料金に含まれる範囲での対応
- 対応時間:営業日48時間以内
Phase 3(1年以降):継続保守期間
- チャットやメールでの疑問対応
- 緊急対応のみ優先度を上げる
- 新規機能追加は別途見積もり
東京のブランディング企業の事例では、この段階的体制により、最初の忙しい時期は手厚く、落ち着いた後は効率的に、というバランスが取れたと報告されています。
契約書に「更新説明会」を明文化する
多くのWeb制作会社は納品後、簡単な説明で終わらせてしまいます。
しかし、実際には「記事投稿の仕方」「画像のアップロード方法」「プラグインの安全性」など、初心者には複雑な操作が多いのです。
契約時に「納品後2週間以内に、90分間のWordPress操作説明会を実施する」と明記することで、クライアント企業の内製化を加速できます。
弊社の年間100件以上の実績では、この説明会を実施した企業と実施しなかった企業では、半年後の「自力対応率」に50%以上の差が生じています。

2. 納品後の保守体制:「4つの必須要素」
自動更新システムの構築
WordPress本体やプラグインのセキュリティアップデートは、放置するとハッキングのリスクが急増します。
米国のサイバーセキュリティレポートでは、更新されていないWordPressが全体の約75%のセキュリティ被害に関連していると指摘されています。
理想的な体制は以下の通りです。
- 重要な更新(セキュリティパッチ):自動適用
- 通常の更新:月1回、検証環境でテスト後に本番適用
- プラグイン追加:クライアント企業と制作会社で協議
この仕組みがあれば、担当者が忙しくなっても、基本的なセキュリティは守られます。
定期的なバックアップと復旧テスト
「バックアップは取ってあります」という制作会社は多いですが、重要なのは「実際に復旧できるか」です。
弊社の診断では、バックアップ後に一度も復旧テストをしていない企業が60%以上という状況です。
契約時に以下を明記しましょう。
- 毎週日曜夜間に自動バックアップ実施
- バックアップデータは3ヶ月分を保持
- 月1回、実際に復旧テストを実施
- 万が一の被害時は無料で復旧対応
このテストプロセスを組み込むことで、本当に必要な時に「バックアップが役に立たない」という最悪の事態を防げます。
月額保守レポートの作成
何もトラブルがない月も、提供側は裏側で様々な作業をしています。
これを「見える化」することで、クライアント企業の納得度が高まります。
理想的なレポートには以下の情報を含めます。
- セキュリティ更新の実施内容
- バックアップ完了状況
- アクセス数・ユーザー数の推移
- 発見された潜在的な問題点
- 来月の推奨対応事項
このレポートが月1回の定例ミーティングの資料になることで、双方の信頼関係が深まり、予期しないトラブルも早期に発見できるようになります。
緊急時の連絡体制を整える
サイトが突然表示されなくなった場合、素早い対応が重要です。
契約時に以下を決めておきましょう。
- 1次対応:チャット・メール(営業時間内30分以内)
- 2次対応:電話対応(営業時間内20分以内)
- 3次対応:緊急外出対応(要別料金、事前登録者のみ)
弊社の大阪・東京の拠点では、重要顧客向けに週一回の定例ミーティングを設定し、その際に「今週の懸念事項」を事前にチェックすることで、緊急事態を防いでいます。
3. 実際の成功事例:「運用しやすいWordPressサイト」の実現
事例1:制造業のコーポレートサイト(従業員100名)
課題:制作後、操作が難しく、3ヶ月で更新が止まってしまった
対策:
- 納品時に20ページ分の「WordPressカスタマイズ運用説明書」を提供
- 2時間の操作説明会を実施(同社の営業・事務スタッフ3名が参加)
- 月1回の定例ミーティングで「今月のニーズ」をヒアリング
結果:半年後、同社スタッフが独力で月平均8記事の更新を実施。費用も月5,000円の保守料金に縮小できた。
事例2:ブランディング企業のサイトリニューアル(従業員30名)
課題:旧システムからの移行で「データが正しく移行されているか不安」「今後のセキュリティが心配」
対策:
- 移行前に復旧テストを3回実施
- 1年間の無料保守契約(自動更新、月1回のレポート付き)
- 内製化支援として、社内スタッフへのWordPress基礎講座を月1回実施
結果:1年後、同社は内製化へ移行。以降、月2,000円の簡易保守のみで運用。セキュリティインシデント0件を達成。
4. すぐに実行できる「納品トラブル防止チェックリスト」
制作を依頼する際、以下の項目を制作会社に確認することが重要です。
制作前の確認事項
- 月額保守料金の相場見積もりを事前に提示された
- 自動更新・バックアップについて明確に説明を受けた
- 納品後のサポート期間が契約書に明記されている
- 緊急時の連絡窓口が3段階に分かれている
納品時の確認事項
- 90分以上の操作説明会を実施してもらった
- カスタマイズされた「WordPress運用説明書」をPDFで受け取った
- バックアップシステムの復旧テストをデモで見せてもらった
- 月額保守レポートのテンプレートを事前確認できた
運用開始後の確認事項
- 初月は週1回以上、定例ミーティングを実施している
- 月1回のレポートが提出されている
- 質問への対応時間が約束通りである
- 3ヶ月後に「内製化のニーズ」について相談できた
このチェックリストを使うことで、制作会社の「本気度」が見えてきます。

まとめ:トラブルフリーなWordPress運用を始めよう
WordPress制作の納品後にトラブルが生じる最大の原因は、制作段階での「契約・保守体制の曖昧さ」です。
しかし、以下の5つを制作前に決めておけば、その後の運用はスムーズに進みます。
- 保守内容と責任範囲を明確にする
- サポート期間を段階的に設定する
- 更新説明会を契約書に明文化する
- 自動更新とバックアップシステムを構築する
- 月額保守レポートと緊急連絡体制を整える
特に「内製化支援」と「密なコミュニケーション」を重視する制作会社を選ぶことが、長期的なサイト運用の成功につながります。
次のステップ
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