デザイン業界で急速に注目を集めているツールFigmaとは?徹底解説!
はじめに
最近、デザイン業界で急速に注目を集めているツール、「Figma」についてご紹介します。
デザインに関わる仕事をしている方や、これからデザインを学ぼうとしている方にとって、Figmaは非常に役立つツールとなります。
デザインツールの進化
デザインツールといえば、従来は「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」が主流でした。
これらのツールは、写真加工や印刷物のデザイン制作などにおいて強力な機能を提供し、多くのデザイナーに愛用されています。
しかし、近年ではWebデザインに特化したツールが求められるようになり、その中でも「Figma」は特に注目されています。
Figmaとは何か?
Figmaは、会員登録をすることで無料で利用できるWebデザインツールです。
ブラウザ上で動作するため、インターネット環境さえあればどこでも利用可能です。
また、専用のアプリをインストールして使用することもできます。
この手軽さと柔軟性が、多くのユーザーに支持される理由の一つです。
基本機能
Figmaは、Webサイトのデザイン制作に必要な機能を豊富に備えています。
例えば、デザインカンブ(デザイン案)を作成するためのツールや、作成したデザインを他のメンバーと共有する機能などがあります。
デザインカンブは、実際にWebサイトをコーディングする前の段階で作成されるもので、Figmaではこのデザインカンブを簡単に作成・編集することができます。
コラボレーション機能
Figmaの大きな特徴の一つに、リアルタイムでのコラボレーション機能があります。
複数人が同時に一つのデザインファイルにアクセスし、編集やコメントを行うことができます。
これにより、チーム全体での効率的なデザイン作業が可能となります。
また、作成したデザインを簡単に共有するためのリンク生成機能も備えており、ファイルのやり取りが非常にスムーズです。
Adobeとの関係
デザイン業界では、Adobe製品が広く利用されてきましたが、FigmaもまたAdobe製品と肩を並べる存在として急速に成長しています。
特に「Adobe XD」との競争が注目されています。
Adobe XDもWebデザインに特化したツールであり、Figmaと同様にリンク共有やCSSの自動生成などの便利な機能を提供しています。
しかし、2022年にAdobeがFigmaを買収するというニュースが発表され、業界に大きな衝撃を与えました。
この買収により、Adobeは「XD」の開発を縮小し、Figmaを主力ツールとして推進する方針を明らかにしています。
この動きにより、Figmaの存在感はさらに増し、Webデザインの分野での標準ツールとしての地位を確立しつつあります。
Figmaの操作方法
Figmaの基本的な操作方法についても触れておきましょう。
まず、Figmaにアクセスし、アカウントを作成します。
デフォルトでは英語表示となっていますが、設定から日本語に変更することが可能です。
具体的には、アカウント設定画面で「Language」を「日本語」に変更し、セーブします。
次に、「Quick Tour」を開始することで、ホーム画面の基本的な機能説明を受けることができます。
この「Quick Tour」を利用することで、Figmaの基本操作を短時間で習得することができます。
デザインファイルの作成と編集
Figmaでは、デザインファイルを作成し、その中で図形やテキストを挿入・編集することができます。
例えば、矩形ツールを使ってボタンのデザインを作成し、その上にテキストを配置することができます。
また、各要素の色やサイズ、位置を細かく調整することも可能です。
プロトタイプの作成
Figmaには、プロトタイプ機能も備わっており、実際のWebサイトの動きやアニメーションを設定することができます。
これにより、クライアントやチームメンバーに対して、完成形に近いデザインを視覚的に示すことができます。
Export機能
デザインが完成したら、「Export」機能を使って画像やコードを出力します。
例えば、ボタンのデザインを画像ファイルとして書き出したり、CSSコードを自動生成してコーディングに利用することができます。
この機能を活用することで、デザインからコーディングへの移行がスムーズに行えます。
結論
Figmaは、Webデザインに特化した強力なツールであり、リアルタイムでのコラボレーションやプロトタイプ作成など、効率的なデザイン作業をサポートする多くの機能を提供しています。
Adobeによる買収も相まって、今後ますます普及していくことが予想されます。
デザイナーやコーダーにとって、Figmaの基本操作を習得し、日々の業務に活用することで、より効率的なデザイン制作が実現できるでしょう。