ページ追加時に必ず確認すべき設計ポイント~WordPress運用における品質を左右する、ページ設計の秘訣~

はじめに:ページ追加で失敗しない方法
企業のWordPressサイトを運用していると、「新しいページを追加する」という業務が頻繁に発生します。
しかし、多くの担当者が設計段階で課題に直面しています。
デザインと使いやすさのバランスが崩れたり、SEO効果が期待できないページになったり、更新作業が煩雑になったりすることはありませんか?
実は、ページ追加時に確認すべき設計ポイントを押さえるだけで、これらの課題の大部分は防ぐことができます。
linedot design(ラインドットデザイン)は年間100件以上のWordPress制作実績を通じて、何度も同じ失敗を目撃し、その解決方法を蓄積してきました。
本記事では、ページ追加時に必ず確認すべき5つの設計ポイントをご紹介します。
これらを実践すれば、既存サイトとの調和を保ちながら、ユーザーに価値を提供するページが作成できます。
この記事で得られる5つの気づき
- 既存サイトのデザイン・ブランドを保ちながらページを追加する方法
- 運用効率を損なわないページ構成の設計ポイント
- SEOを見据えたページ企画の方法
- ユーザーのコンバージョン導線を確保するデザイン設計
- 納品後の保守作業を簡素化するための実装ルール
1. 既存のデザインシステムを理解する
新しいページを追加する前に、最初にやるべきことは「既存サイトのデザインシステムを理解する」ことです。
ここでいうデザインシステムとは、サイト全体で使用されている色、フォント、余白、ボタンのスタイル、見出しの階層など、すべてのビジュアルルールの総称です。
なぜ重要なのか
既存のデザイン体系を無視して新しいページを作成すると、サイト全体が「継ぎはぎ」のような見た目になり、ユーザーの信頼感が失われます。
一貫性のあるデザインは、企業への信頼感やブランドイメージの形成に寄与します。
確認項目チェックリスト
- メインカラーとサブカラーは何か(HEXコード値をメモしておく)
- 本文のフォントサイズと見出しの階層構造
- よく使われる余白のパターン(セクション間、カラム内など)
- ボタンやリンクの色・スタイル
- 既存ページのカラムレイアウト(1カラム、2カラム、3カラムなど)
2. ページの目的と対象ユーザーを明確にする
ページを追加する際、多くの企業担当者は「何を掲載するか」にばかり注力してしまいます。
しかし、より重要なのは「そのページを通じて、誰に何をしてもらいたいのか」という思考です。
この思考プロセスを経ずにページを作成すると、結果的に何の成果も生まないページになってしまいます。
ページ目的の定義に必要な3つの視点
- 誰が来るのか:新規顧客か既存顧客か、決裁者か現場担当者か
- 何を達成したいのか:問い合わせ、資料ダウンロード、製品理解、信頼構築か
- そのためにはどんな情報・体験が必要か:見出し、画像、フォーム、ボタンなどの配置
実例:サービス紹介ページの場合
サービス紹介ページの目的を「将来的なリード獲得」に設定した場合、トップに華やかな画像を配置するだけでなく、「導入実績」「顧客の声」「よくある質問」といった信頼醸成コンテンツを戦略的に配置する必要があります。
このように、ページの目的が具体的であれば、レイアウトや掲載内容の優先順位も自動的に決まります。
3. SEO視点でキーワードと見出し構造を設計する
せっかく新しいページを追加しても、検索エンジンで見つけてもらえなければ意味がありません。
ページ作成の段階で、SEO基礎を踏まえた見出し構造を設計することは、後々のコンテンツマーケティングの効果を大きく左右します。
WordPress運用に求められるSEO設計の基本
- H1タグは1つだけ(ページタイトル)、H2以下で階層構造を作る
- メインキーワード(例:「Web制作」)をH1に含める
- H2には関連キーワード(例:「WordPressによるWeb制作」)を含める
- メタディスクリプションは、ページの内容を簡潔に説明し、検索ユーザーがクリックしたくなる内容にする
多くの企業担当者は、ページ作成後にSEOについて考えます。
しかし、検索順位の観点では、設計段階での投資が最も効果的です。
SEOを意識したページ設計を行うことで、検索流入の増加につながる可能性があります。

4. レスポンシブ対応とユーザーフロー設計
多くのWebサイトではスマートフォンからのアクセスが重要な割合を占めています。
つまり、ページ設計時には「スマートフォン表示時にどう見えるか」を想像しながら、コンテンツの優先順位を決める必要があります。
モバイルファースト思考での確認項目
- スマートフォン表示時の縦スクロール順序は、重要な情報から順に配置されているか
- テキストサイズは最小16px以上か(10pxなどは小さすぎる)
- ボタンタップ領域は最低44×44pxの大きさか
- 特に重要:スマートフォンでタップしやすい位置・サイズになっているか
5. WordPress運用を見据えた実装ルールの確認
ページを追加した後、最も重要なのが「保守・更新がしやすいか」という視点です。
デザインは美しくても、社内スタッフが更新作業に困るようでは、長期的には運用が続きません。
確認すべき運用ルール
| 項目 | 確認内容 |
| 画像形式 | JPG/PNG/WebP など、最適化済みの形式を使用。サムネイル等では不要に大きい解像度を避ける |
| 記事入力方法 | テンプレート化されたブロック(WordPress ブロックエディタ推奨)で、社員が簡単に更新できるか |
| カスタマイズ性 | プラグイン依存度を最小化し、コア機能のみで運用できるか |
| 内部リンク設定 | 新規ページと既存ページの相互リンク計画があるか |
実例:linedot design が納品時に提供する「WordPress 運用説明書」
linedot design では、各ページの設計ルールを「運用説明書」という形で文書化し、クライアント企業に納品しています。
ここには、どの画像形式を使うか、テキスト更新時の注意点、プラグイン追加時の制限事項などが詳細に記載されます。
その結果、社員の離職や業務引継ぎが発生しても、運用が途絶えることはありません。
実践ステップ:ページ追加の進め方
ここからは、実際にページを追加する際に、着手から公開までどのような手順で進めるべきかを、具体的に解説します。
ステップ 1:要件定義シートの作成(1~2 日)
- 「ページの目的」「ターゲットユーザー」「主なコンテンツ」をテキストで記述
- 既存ページ(3~5個)を確認し、デザイン・レイアウトの参考とする
- 検索キーワード、メタディスクリプション案を簡単にまとめる
ステップ 2:ラフレイアウト・ワイヤーフレーム作成(2~3 日)
- 紙かFigmaなどのデザインツールでモバイル・デスクトップ両方のレイアウトをスケッチ
- 主要コンテンツ(見出し、画像、ボタン)の位置を決める
- デザイン担当者と色選び・余白の確認
ステップ 3:WordPress 実装(3~5 日)
- ステージング環境でのテスト実装
- 見出し、画像、テキスト、リンクの各要素を配置
- モバイル・タブレット・デスクトップの 3 種類で表示確認
ステップ 4:レビューと修正(1~2 日)
- 営業・マーケティング・デザイン担当者による内容確認
- SEO 観点での見出し・メタ情報の最終チェック
- リンク切れ・スペル・画像解像度の確認
ステップ 5:本番公開と社員への周知(1 日)
- 本番環境へのデプロイ
- XMLサイトマップを更新し、必要に応じてGoogle Search Consoleでインデックス登録状況を確認する
- 社内の営業・カスタマーサクセスチームへのページ説明会

まとめ:ページ追加の本質は「戦略」にある
ページ追加は、単なる「情報の追加」ではなく、サイト全体の価値を高める「戦略的な投資」です。
本記事で紹介した 5 つの設計ポイント
デザイン一貫性、ページ目的の明確化、SEO 設計、モバイル対応、運用ルールの確立
を念頭に置いてページを追加すれば、成果につながりやすいページを実現できます。
特に、年間数十個のページを追加するような企業では、これらのルールを一度決めて社内マニュアル化することで、作業時間の短縮につながります。
WordPress サイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。貴社のニーズに合わせた最適な Web 制作プランをご提案いたします。