KPIとは?基本概念から成功する活用法まで徹底解説!
KPIとは?
KPIとは、キーパフォーマンスインジケーターの略で、事業成功の鍵を数値目標で表現したものです。
ポイントは、単に事業を数値で見るのではなく、事業成功が何であるかを明確にすることです。
例えば、フルマラソンで4時間を切る、英検のテストで90点を取る、体重を60kgにするなど、こういった目標を達成するための成功の鍵を数値目標で表現したものと捉えてください。
ビジネスでは、来月の売上を100万円にする、採用活動で応募者数を2倍にするなど、様々な場面でKPIが活用されます。
KPIマネジメントの有無で組織や個人のパフォーマンスには大きな差が生じます。
そのため、KPIマネジメントの活用方法を学び、効果的に取り入れることが重要です。
ここでは、KPIマネジメントの主なメリットを詳しく説明します。
具体的な行動が明確になり、行動に移せる
KPIマネジメントを実施することで、目標達成までのプロセスが具体的に見えるようになります。
これにより、いつまでに何をすれば良いのかが明確になるため、行動に移しやすくなります。
- 目標の具体化:単に「売上を増やす」「顧客満足度を高める」といった漠然とした目標ではなく、「月間売上を20%増加させる」「顧客満足度を5ポイント向上させる」など、具体的な数値目標を設定します。
これにより、どのようなアクションが必要かがはっきりします。 - 行動計画の策定:具体的な数値目標に基づいて、達成に必要な行動を詳細に計画します。
例えば、売上を増やすためには「新規顧客の獲得」「既存顧客のリピート率向上」「平均購買単価の引き上げ」といった具体的な施策が考えられます。 - 進捗管理:定期的にKPIをモニタリングし、進捗状況を把握します。
これにより、目標達成に向けた行動が適切に行われているかを確認できます。
継続的な改善の材料になり、成長につながる
KPIマネジメントは、現状を把握し、次の改善策を見つけるための重要なツールです。
これにより、組織や個人の成長を促進することができます。
- パフォーマンスの評価:KPIを用いることで、現在のパフォーマンスを定量的に評価できます。例えば、「毎月の新規顧客獲得数が目標を達成しているか」「顧客満足度が目標値を上回っているか」といった具体的な数値で評価することが可能です。
- 原因分析:目標達成に向けた進捗が順調でない場合、その原因を具体的に特定できます。
例えば、「新規顧客獲得数が目標を下回っているのはマーケティング施策が不足しているため」「顧客満足度が低いのはカスタマーサポートの対応が遅いから」などの原因を明確にします。 - 改善策の実施:原因分析に基づき、具体的な改善策を立案・実施します。
例えば、「マーケティング予算を増やし、新しいキャンペーンを展開する」「カスタマーサポートの人員を増やし、対応スピードを改善する」などの具体的な行動を取ります。 - フィードバックループの確立:定期的にKPIをレビューし、成果を評価することで、次のアクションプランを策定します。
このフィードバックループにより、継続的な改善が促進され、組織全体の成長に寄与します。
KPIマネジメントを取り入れることで、具体的な行動計画を立てやすくなり、継続的な改善が可能となります。
これにより、目標達成に向けた効果的なマネジメントが実現し、組織や個人の成長を促進することができます。
KPIマネジメントの具体的な方法
ここからは、KPIマネジメントを実践するための具体的な方法を見ていきましょう。
重要なワードとして、以下の3つの要素を覚えておきましょう。
- KGI(キー ゴール インジケーター):最終的な目標数値
- CSF(クリティカル サクセス ファクター):最重要プロセス
- KPI(キー パフォーマンス インジケーター):最重要プロセスの目標数値
これらの要素を用いて、KPIマネジメントを10のステップに分けて解説します。
ステップ 1:KGIの確認
最初に、最終的な目標数値であるKGIを設定します。
これは、「来月の売上を100万円にする」や「フルマラソンで4時間を切る」などです。
ステップ 2:ギャップの確認
現在の状況とKGIの間のギャップを確認します。
例えば、現状の売上見込みが80万円であれば、ギャップは20万円です。
ステップ 3:プロセスの確認
KGIを達成するために必要なプロセスを確認します。
ビジネスでは、売上=販売数量×平均単価などの数式で表現できます。
ステップ 4:CSFの設定
最重要プロセス(CSF)を設定します。
例えば、営業活動においては、複数の商品を提案することが重要だと分かれば、これをCSFに設定します。
ステップ 5:目標の設定
CSFを基に、具体的な数値目標(KPI)を設定します。
例えば、「333人に複数の商品を提案する」などです。
ステップ 6:運用性の確認
KPIマネジメントが適切に運用できるかを確認します。
整合性、安定性、単純性などをチェックします。
ステップ 7, 8:対策の事前検討とコンセンサス
KPI数値が悪化した場合の対策を事前に決めておきます。
資金投入、人員投入、両方、何も変えないの4つの対応策を検討します。
ステップ 9, 10:運用と継続的な改善
KPIの数値目標を達成しているかを逐次検証し、マネジメントの進化のために振り返りを行います。PDCAサイクル(計画、実行、検証、改善)を大切にします。
まとめ
KPIマネジメントを実践することで、目標に向けた具体的な行動が明確になり、行動に移しやすくなります。
また、継続的な改善の材料になり、成長につながります。
社会人になると、必ずと言って良いほど活用する場面が出てくるため、今のうちに習得しておきましょう。