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Webサイト品質を担保するチェックフロー:納品前に確認すべき20項目

2025.12.19(FRI)

Webサイト納品前の品質確認、見落としていませんか?

せっかく時間とコストをかけて制作したWebサイトが、納品後に「リンクが切れている」「スマホで表示が崩れる」といった問題で公開を延期せざるを得なくなった――。
こうした事態は、制作会社と発注企業の双方にとって大きな損失です。

実は、Web制作の現場では納品直前のチェック漏れによるトラブルが後を絶ちません。
特にWordPressサイトの場合、更新機能の動作確認やセキュリティ設定など、確認すべき項目は多岐にわたります。

この記事では、Web制作のプロフェッショナルとして年間100件以上のプロジェクトを手がけるlinedot designが実践する、納品前の品質チェック項目を体系的にご紹介します。

品質チェックフローがもたらす3つのメリット

体系的なチェックフローを導入することで、以下の成果が期待できます。

1. 公開後のトラブル防止
納品前に問題を発見・修正することで、サイト公開後のクレームや緊急対応を最小限に抑えられます。

2. プロジェクト進行の円滑化
チェック項目が明確になることで、制作チームと発注側の認識のズレを防ぎ、スムーズな納品が実現します。

3. 長期的な運用品質の向上
セキュリティやSEO対策を含めた包括的なチェックにより、公開後も安定した運用が可能になります。

【保存版】納品前に確認すべき20のチェック項目

実際の制作現場で活用できるチェックリストを、5つのカテゴリに分けてご紹介します。

1. 表示・デザインの確認(5項目)

□ レスポンシブデザインの動作確認
PC、タブレット、スマートフォンの各デバイスで表示を確認します。
特にスマホ表示は全体の60%以上を占めるため、タップ領域の大きさや文字の読みやすさを重点的にチェックしましょう。

□ ブラウザ互換性のテスト
Chrome、Safari、Firefox、Edgeなど主要ブラウザでの表示確認が必須です。
特定のブラウザでのみレイアウトが崩れるケースは珍しくありません。

□ 画像の最適化と表示速度
画像ファイルサイズは適切に圧縮されているか、遅延読み込み(Lazy Load)は機能しているかを確認します。

□ フォントの表示確認
Webフォントが正しく読み込まれているか、代替フォントの指定は適切かをチェックします。

□ 配色とアクセシビリティ
背景色と文字色のコントラスト比が適切か、色覚特性を持つユーザーにも判別可能なデザインかを確認します。

2. 機能・動作の確認(5項目)

□ 全ページのリンク切れチェック
内部リンク、外部リンク、ダウンロードファイルへのリンクがすべて正常に機能するか確認します。
専用ツールを使用すると効率的です。

□ フォームの送受信テスト
お問い合わせフォームなどで、入力エラーの表示、確認画面、送信完了、メール受信までの一連の流れを実際にテストします。

□ 検索機能の動作確認
サイト内検索がある場合、適切な検索結果が表示されるか、絞り込み機能は正常に動作するかを確認します。

□ WordPressの更新機能テスト
管理画面から記事の投稿・編集・削除、画像のアップロード、カテゴリ設定などが問題なく行えるかを確認します。

□ SNSシェアボタンの動作確認
各SNSで正しくシェアできるか、OGP(Open Graph Protocol)タグが適切に設定されているかを確認します。

3. コンテンツの確認(4項目)

□ テキストの誤字脱字チェック
全ページのテキストを目視で確認します。特に会社名や人名、数値データは慎重にチェックしましょう。

□ 画像のAlt属性設定
すべての画像に適切な代替テキスト(Alt属性)が設定されているか確認します。これはSEOとアクセシビリティの両面で重要です。

□ メタ情報の設定確認
各ページのタイトルタグ、メタディスクリプションが適切に設定され、検索エンジンに最適化されているかを確認します。

□ 著作権表記と法的情報
プライバシーポリシー、利用規約、著作権表記などの法的に必要な情報が正しく記載されているかを確認します。

4. SEO・パフォーマンスの確認(3項目)

□ ページ読み込み速度の測定
Google PageSpeed InsightsやLighthouseなどのツールで、各ページの読み込み速度を測定し、スコアが基準値(通常80点以上)を満たしているか確認します。

□ 構造化データのマークアップ
パンくずリストや記事情報などの構造化データが適切に実装されているか、エラーがないかをGoogleのリッチリザルトテストで確認します。

□ XMLサイトマップの生成と送信
検索エンジン向けのXMLサイトマップが正しく生成され、Google Search Consoleに登録されているかを確認します。

5. セキュリティ・運用の確認(3項目)

□ SSL証明書の導入確認
サイト全体がHTTPS化されているか、混在コンテンツ(HTTPとHTTPSの混在)がないかを確認します。

□ WordPressのセキュリティ設定
管理画面のログイン保護、不要なプラグインの削除、ファイルパーミッションの設定などを確認します。

□ バックアップ体制の構築
定期的な自動バックアップが設定されているか、復元手順が明確になっているかを確認します。

チェックフローを実践する3つのステップ

実際にチェックフローを導入する際の具体的な進め方をご紹介します。

Step1: チェックリストのカスタマイズ

上記の20項目をベースに、自社のプロジェクトに応じてチェックリストをカスタマイズします。
例えば、ECサイトであれば決済機能のテスト項目を追加し、多言語サイトであれば各言語版の整合性確認を加えます。

Googleスプレッドシートやタスク管理ツールでチェックリストを作成し、チーム全体で共有できる環境を整えましょう。

Step2: 段階的なチェックの実施

すべての項目を一度に確認するのではなく、制作の各段階で該当項目をチェックします。
デザイン確定時にはデザイン関連項目を、実装完了時には機能関連項目を確認することで、問題の早期発見が可能になります。

linedot designでは、週一回の定例ミーティングで進捗とともにチェック状況を共有し、クライアントと認識を合わせています。

Step3: 最終チェックと承認プロセス

納品前には、制作チームによる内部チェックと、クライアントによる最終確認の二段階でチェックを実施します。
この際、チェックリストを使って「何を確認したか」を明確に記録することで、後々のトラブル防止につながります。

品質担保はパートナー選びから始まる

いくら充実したチェックリストがあっても、それを確実に実行する体制がなければ意味がありません。
Web制作会社を選ぶ際は、品質管理のプロセスが明確で、納品後のサポート体制も整っている会社を選ぶことが重要です。

linedot designでは、納品時に「カスタマイズされたWordPress運用説明書」と「操作説明会」を実施し、クライアント自身が安心してサイト運用できる環境を整えています。
また、「型にはまらない洗練されたデザイン」と「専門知識不要の簡単更新」という相反する要素を高次元で両立させることで、美しく使いやすいサイトを実現しています。

まとめ:チェックフローで実現する高品質なWebサイト

Webサイトの品質を担保するためには、体系的なチェックフローが不可欠です。
今回ご紹介した20項目を参考に、自社のプロジェクトに合わせたチェックリストを作成し、段階的に実践してみてください。

重要なのは以下の3点です。

  • 表示、機能、コンテンツ、SEO、セキュリティの5つの視点で包括的にチェックする
  • 制作の各段階で適切なタイミングでチェックを実施する
  • チェック結果を記録し、チーム全体で共有する

こうしたプロセスを経ることで、納品後のトラブルを最小限に抑え、長期的に安定したサイト運用が可能になります。


WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。

お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/

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