制作後のアクセス解析レポートを活かす方法:数字を改善に変える視点

Webサイトを作って終わりになっていませんか?
せっかく費用と時間をかけてWebサイトをリニューアルしたのに
「アクセス数が思ったより伸びない」
「問い合わせにつながらない」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、サイト制作後に送られてくるアクセス解析レポートを「なんとなく眺めるだけ」で終わらせている企業担当者は少なくありません。
しかし、このレポートこそが、Webサイトの成果を最大化するための宝の山なのです。
本記事では、アクセス解析の数字を具体的な改善アクションに変える方法を、WordPress制作の現場で年間100件以上の実績を持つlinedot designの視点から解説します。
アクセス解析レポートから何がわかるのか
アクセス解析レポートには、訪問者の行動に関する様々なデータが含まれています。
主な指標を初心者向けに整理してみましょう。
押さえておきたい5つの基本指標
| 指標名 | 意味 | 見るべきポイント |
| PV(ページビュー) | ページが表示された回数 | どのページが人気か |
| UU(ユニークユーザー) | サイトを訪れた人数 | 新規顧客の獲得状況 |
| セッション | 訪問回数 | リピート率の目安 |
| 直帰率 | 1ページだけ見て帰った割合 | コンテンツの魅力度 |
| CV(コンバージョン) | 問い合わせなどの成果数 | ビジネスへの貢献度 |
これらの数字を単独で見るのではなく、相互の関係性から「なぜその数字になったのか」を読み解くことが重要です。
数字を改善に変える3つの実践ポイント
1. ユーザーの「離脱ポイント」を特定する
直帰率が高いページや、途中で離脱されるページには必ず理由があります。例えば、ある企業様のコーポレートサイトでは、トップページの直帰率が65%と高い数値でした。
詳しく分析すると、スマートフォンでの表示速度が遅く、ファーストビュー(最初に表示される画面)で離脱していることが判明。
画像の最適化とWordPressのキャッシュ設定を見直すことで、直帰率を48%まで改善できました。
チェックすべきポイント:
- ページの読み込み速度(3秒以内が目安)
- スマートフォン対応の質
- ファーストビューの情報量と魅力
- CTAボタン(問い合わせボタンなど)の配置
2. 「流入経路」から顧客像を掴む
訪問者がどこから来たのか(検索エンジン、SNS、広告など)を知ることで、効果的な集客施策が見えてきます。
あるブランドサイトの事例では、Google検索からの流入が全体の70%を占めていましたが、そのうち60%が「会社名での指名検索」でした。これは既存顧客や認知済みの層が多いことを意味します。
そこで新規顧客獲得のため、「業界名×課題」などの検索キーワードに対応したブログコンテンツを強化。
3ヶ月後には、指名検索以外からの流入が25%増加し、新規問い合わせが1.5倍に伸びました。
分析のヒント:
- 指名検索と一般検索の比率
- どんなキーワードで来ているか
- SNSや広告の費用対効果
- リピーターと新規の割合
3. CV(成果)までの「導線」を最適化する
訪問者が問い合わせや資料請求に至るまでの経路を分析し、スムーズな導線を作ることが重要です。
多くの場合、訪問者は「トップページ→サービスページ→実績ページ→問い合わせ」のように複数ページを閲覧してから行動します。この流れのどこかに障害があれば、せっかくの見込み客を逃してしまいます。
改善のチェックリスト:
- 各ページに適切なCTAが配置されているか
- 問い合わせフォームの入力項目は多すぎないか(5項目以内が理想)
- 電話番号やメールアドレスがわかりやすい位置にあるか
- 「次に何をすればいいか」が明確に示されているか

今日から始められる5つのアクションステップ
アクセス解析レポートを受け取ったら、以下のステップで改善を進めましょう。
ステップ1:現状を数字で把握する
まずは先月と今月の主要指標を比較します。
増減があれば「なぜ変化したのか」を考えましょう。
季節要因やキャンペーンの影響も忘れずに。
ステップ2:目標を明確に設定する
「問い合わせを月5件増やす」「資料ダウンロードを20件達成する」など、具体的な数値目標を設定します。
漠然とした目標では改善の方向性が定まりません。
ステップ3:優先順位をつける
すべてを一度に改善するのは困難です。
CVに最も影響しそうな箇所から着手しましょう。
一般的には「流入数の多いページ」や「CV直前のページ」の改善が効果的です。
ステップ4:小さく試して効果測定
いきなり大規模な変更をするのではなく、ABテストなどで小さく試すのがおすすめです。
例えば、問い合わせボタンの色を変えるだけでクリック率が変わることもあります。
ステップ5:定期的にレビューする
月1回は必ずレポートを確認し、改善施策の効果を検証しましょう。
PDCAサイクルを回すことで、継続的な成果向上が実現します。
WordPress運用なら更新もスムーズに
アクセス解析から見えた改善点を、素早く実装できるかどうかも重要なポイントです。
WordPressであれば、専門知識がなくても比較的簡単にコンテンツの追加や修正が可能です。
linedot designでは、納品時に「WordPress運用説明書」と「操作説明会」をご用意。
さらに週一回の定例ミーティングで、アクセス解析の結果を踏まえた改善提案も行っています。
「制作して終わり」ではなく、伴走型のサポートで継続的な成果向上をお手伝いします。

まとめ:数字は改善のヒントが詰まった宝箱
アクセス解析レポートは、単なる数字の羅列ではありません。
訪問者の行動や悩み、期待が詰まった貴重な情報源です。
この記事でご紹介した3つのポイントと5つのステップを実践すれば、Webサイトは確実に成果を生む資産へと変わっていきます。
- ユーザーの離脱ポイントを特定し、改善する
- 流入経路から顧客像を掴み、施策を最適化する
- CV達成までの導線をスムーズにする
大切なのは、完璧を目指すのではなく、小さな改善を積み重ねること。
そして、その改善をスピーディに実行できる体制を整えることです。
WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。
お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/