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SEOとページ表示速度の関係:高速化のための具体策

2025.06.24(TUE)

はじめに

「サイトが重くて読み込みに時間がかかる」
「せっかく検索上位に表示されているのに、ユーザーがすぐに離脱してしまう」
このような悩みを抱えていませんか?
特にWordPressサイトを運営している企業担当者の方なら、一度は感じたことがある課題かもしれません。

実際に、Googleの調査によると、ページの読み込み時間が1秒から10秒に増加すると、モバイルサイト訪問者が直帰する確率が123%増加することが分かっています。
これは、ユーザーエクスペリエンスの低下だけでなく、SEO評価にも直接的な影響を与えることを意味します。

本記事では、ページ表示速度がSEOに与える具体的な影響と、WordPressサイトの高速化を実現するための実践的な改善策をお伝えします。
これらの対策を実施することで、ユーザーの満足度向上と検索順位の改善を同時に実現できるでしょう。

ページ表示速度がSEOに与える影響とは

Googleの検索順位要因としての位置づけ

2018年7月からページの表示速度をモバイル検索のランキング要素として取り込む「スピードアップデート(Speed Update)」が導入されています。
これは、モバイル検索において表示速度が遅いページが検索順位に悪影響を受けることを意味します。

さらに、2022年2月にはPCの検索順位にもコアウェブバイタルが影響するようになり、表示速度の重要性はさらに高まっています。

具体的な数値目標

Webページの表示速度の目安は、3秒以内とされています。
しかし、より良いユーザーエクスペリエンスを提供するためには、1秒台での表示を目指すことが理想的です。

以下が、表示速度に関する重要な指標です:

  • LCP(Largest Contentful Paint):メインコンテンツの表示完了時間(2.5秒以下が理想)
  • FID(First Input Delay):ユーザーの操作に対する反応時間(100ミリ秒以下が理想)
  • CLS(Cumulative Layout Shift):レイアウトのズレ(0.1以下が理想)

WordPressサイトの表示速度が遅くなる主な原因

WordPressサイトの表示速度低下には、複数の要因が関係しています。
まずは現状分析を行い、どの要因が最も影響しているかを特定することが重要です。

1. 画像ファイルの最適化不足

大容量の画像は、サイト表示速度の最大の障害となります。
特に以下の問題が多く見られます:

  • 必要以上に大きなサイズの画像使用
  • 圧縮されていない画像
  • 次世代フォーマット(WebP、AVIF)未対応

2. プラグインの過剰使用

WordPressの便利さを追求するあまり、多数のプラグインを導入していませんか?
不要なプラグインは以下の問題を引き起こします:

  • データベースへの不要なクエリ増加
  • CSS・JavaScriptファイルの増加
  • サーバーリソースの圧迫

3. キャッシュ機能の未活用

キャッシュ機能を適切に設定していない場合、毎回サーバーで同じ処理を繰り返すことになり、表示速度の大幅な低下を招きます。

WordPressサイト高速化のための具体的改善策

対策1:画像最適化の徹底実施

画像最適化は、最も効果的な高速化対策の一つです。
以下の手順で実施しましょう:

推奨プラグイン

  • EWWW Image Optimizer:自動画像圧縮
  • WebP Converter for Media:次世代フォーマット対応

実践方法

  1. 既存画像の一括最適化
  2. 新規アップロード画像の自動圧縮設定
  3. 適切な画像サイズでのアップロード(横幅1200px程度)

対策2:キャッシュプラグインの導入

3秒以内に読み込まれるサイトを目標に、WordPressの表示速度を高速化するために、キャッシュ機能は必須です。

推奨プラグイン

  • WP Rocket(有料・高機能)
  • W3 Total Cache(無料・多機能)
  • WP Super Cache(無料・シンプル)

設定のポイント

  • ページキャッシュの有効化
  • ブラウザキャッシュの設定
  • Gzip圧縮の有効化

対策3:CSS・JavaScriptの最適化

「Autoptimize」というプラグインを使用してHTML、CSS、JavaScriptを自動で圧縮・最適化することで、ファイルサイズを削減できます。

最適化内容

  • 不要なスペースやコメントの削除
  • 複数ファイルの統合
  • 読み込み順序の最適化

対策4:不要プラグインの削除と見直し

現在使用しているプラグインを以下の観点で見直しましょう:

チェックポイント

  • 実際に使用しているか
  • 同じ機能のプラグインが複数ないか
  • 軽量な代替プラグインがないか

対策5:高速表示対応テーマの選択

WordPressのテーマのなかには、高速表示に強いものもあり、プラグインの機能を標準で備えているテーマもあります。
テーマ変更を検討する際は、表示速度も重要な選択基準として考慮しましょう。

表示速度改善の実践ステップ

ステップ1:現状分析(10分)

まずは以下のツールで現在のサイト速度を測定しましょう:

  1. PageSpeed Insights(Google公式)
  2. GTmetrix
    • より詳細な分析レポート提供
    • 改善提案の具体性が高い

ステップ2:優先度の高い対策から実施(30分)

測定結果に基づき、以下の優先順位で対策を実施:

  1. 最優先:画像最適化
  2. 高優先:キャッシュプラグイン導入
  3. 中優先:不要プラグイン削除
  4. 低優先:CSS・JS最適化

ステップ3:効果測定と継続改善(10分)

対策実施後、再度速度測定を行い効果を確認しましょう。
目標値に達しない場合は、追加対策を検討します。

測定頻度の目安

  • 初期改善時:週1回
  • 安定後:月1回
  • 大幅更新時:都度実施

より高度な高速化対策

基本対策で満足できない場合は、以下の高度な対策も検討できます:

CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の活用

CDNは静的コンテンツ(画像、CSS、JSなど)を世界中のサーバーにキャッシュし、ユーザーに近い場所から配信することで読み込み時間を短縮します。

推奨CDNサービス

  • Cloudflare(無料プランあり)
  • Amazon CloudFront
  • KeyCDN

サーバー環境の見直し

レンタルサーバーのスペック不足が原因の場合、サーバー変更も効果的です:

チェックポイント

  • PHP最新版対応
  • SSD使用
  • HTTP/2対応
  • 十分なメモリ容量

まとめと次のアクション

ページ表示速度の改善は、SEO効果とユーザーエクスペリエンス向上の両方を実現する重要な施策です。特にWordPressサイトでは、適切なプラグイン選択と設定により、大幅な改善が期待できます。

今日から始められるアクション

  1. PageSpeed Insightsで現状測定
  2. 画像最適化プラグインの導入
  3. キャッシュプラグインの設定
  4. 不要プラグインの削除

継続的な改善により、ユーザーにとって快適で、検索エンジンからも高く評価されるサイトを実現しましょう。


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