Webサイトの脆弱性診断とは?制作段階で行うべきセキュリティ対策

導入:Webサイトのセキュリティが企業の信頼を左右する時代
近年、Webサイトへの攻撃は急増しています。
2023年の調査によれば、Webサイトを標的とした攻撃件数は前年比で30%以上増加し、中小企業までもが被害の対象になっています。
顧客情報の流出やサイトの改ざんといったセキュリティインシデントは、企業の信頼失墜に直結する深刻な問題です。
「新しいコーポレートサイトを制作したい」
「WordPressで運用しやすいサイトを構築したい」
そう考えている企業担当者の中には、デザインやユーザビリティばかりに意識が向き、セキュリティ対策を後回しにしてしまうケースが少なくありません。
しかし、Webサイトのセキュリティは、制作段階で組み込むことが最も効果的で経済的なのです。
この記事で分かること:制作段階からのセキュリティ対策が企業を守る
本記事では、Webサイトの「脆弱性診断」という概念から、制作段階で実施すべき具体的なセキュリティ対策まで、初心者にもわかりやすく解説します。
セキュリティ対策を正しく理解し、安全で信頼できるWebサイトの構築につながる知識を習得できます。
1. Webサイトの脆弱性診断とは何か
脆弱性診断の定義:セキュリティの弱点を見つける検査
脆弱性診断とは、Webサイトやシステムに潜む「セキュリティ上の弱点」を発見するための診断サービスです。
専門家が、攻撃者がどのような方法でサイトに侵入できるかを調査し、問題点をリスト化します。
医者が患者の健康診断を行うように、Webサイトの「セキュリティの健康状態」を検査することと考えてください。
一般的な脆弱性診断では、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、認証機能の不備など、複数の攻撃方法に対する耐性をテストします。
診断結果は報告書として提供され、企業は優先度に応じた対策を講じることができます。
診断がもたらす3つのメリット
| メリット | 説明 |
| 攻撃被害の未然防止 | 問題が深刻化する前に対策を実施できます |
| コンプライアンス対応 | 企業が遵守すべき法的要件をクリアしやすくなります |
| 顧客信頼の構築 | セキュリティ対策をしている企業という評価を得られます |

2. 制作段階でセキュリティ対策が重要である理由
後付けより制作段階の対策が効果的
多くの企業では、Webサイト制作後に「サイトが完成してからセキュリティを考える」というアプローチを取っています。
しかし、これは大きな誤解です。
セキュリティは建築で例えると「基礎工事」に相当します。
建物が完成した後に基礎を補強することは困難で、コストがかかるのと同じです。
制作段階でセキュリティを組み込むことで、開発工程全体にセキュリティの視点が浸透し、脆弱なコードが最初から入り込みにくくなります。
結果的に、後から修正する手間や費用を削減できるのです。
WordPress特有のセキュリティリスク
WordPress は世界中で40%以上のWebサイトに採用されている一方で、その人気ゆえに攻撃の標的にもなりやすいという現実があります。
プラグインの脆弱性、テーマの不適切な実装、ユーザー権限管理の甘さなど、WordPress特有のセキュリティ課題が存在します。
制作会社がWordPressのセキュリティベストプラクティスを理解していれば、これらのリスクを初期段階で排除できます。
3. 制作段階で実施すべき5つのセキュリティ対策
対策1:セキュアコーディングの徹底
入力値の検証、出力時のエスケープ処理、SQLインジェクション対策など、基本的なセキュアコーディング原則に従うことが不可欠です。
例えば、お問い合わせフォームでユーザーが入力した情報を検証なしで処理すれば、攻撃者に悪用される可能性があります。
制作会社が開発ガイドラインを整備し、すべての開発者がこれを遵守することで、多くの脆弱性は防ぐことができます。
対策2:アクセス制御と認証機能の適切な設計
管理画面へのアクセス権限、ユーザーロールの設定、パスワードポリシーなど、認証・認可の仕組みを正しく設計することは極めて重要です。
WordPress の管理画面には、権限のないユーザーがアクセスできないよう、きめ細かな権限管理が必要です。
対策3:定期的な更新と脆弱性情報の管理
WordPress 本体、プラグイン、テーマは定期的にアップデートされ、セキュリティパッチが提供されます。
制作段階では、更新しやすい構成にしておくことが大切です。
不要なプラグインを削減し、信頼性の高いものを厳選することも重要です。
対策4:SSL/TLS 通信の導入
顧客情報やログイン情報を暗号化して送受信するため、SSL/TLS に対応することは必須です。
現在、ほぼすべてのサイトが HTTPS(SSL/TLS通信)に対応しており、これなしに制作することはあり得ません。
対策5:監視とログ記録の仕組み
制作段階で、異常なアクセスやエラーを検知できるログ記録機能を実装しておけば、問題が発生した際の原因調査や対策が効果的に行えます。
4. linedot design が実践するセキュリティ対策の事例
大阪と東京に拠点を持つ linedot design は、年間100件以上の WordPress サイト制作実績を誇ります。
同社は制作段階でのセキュリティを最優先し、以下のアプローチを取っています。
WordPress 専門集団による知見の活用:WordPress のセキュリティ課題を熟知した開発チームが、最初から安全な設計を実装します。
脆弱性が報告されるたびに対策を更新し、クライアントには定期的にセキュリティ情報を共有しています。
納品時の「WordPress 運用説明書」と説明会:単に制作するのではなく、クライアントが安全に運用し続けられるよう、カスタマイズされた説明書を用意し、操作説明会を実施しています。
これにより、運用段階でのセキュリティリスクも低減できます。
5. 企業が今すぐ実践できる3つのステップ
ステップ1:現在のWebサイトのセキュリティ状況を把握する
まずは、現在運用しているサイトが十分なセキュリティ対策を備えているか、簡易的な自己診断を行いましょう。
OWASP Top 10 などの資料を参考に、基本的な対策がされているか確認します。
ステップ2:制作会社選定時にセキュリティ対策を評価基準に加える
新規制作やリニューアルを検討する際は、デザインの美しさだけでなく、セキュリティ対策への考え方を重視しましょう。
「セキュリティについてどのような対策を取っているか」「脆弱性診断の経験はあるか」といった質問を投げかけることが有効です。
ステップ3:制作完了後の定期的な診断と改善を計画する
サイト公開後も、定期的な脆弱性診断を受けることで、新たに発見された脆弱性に対応できます。
専門家との契約により、継続的なセキュリティ管理体制を構築することをお勧めします。

まとめ:セキュリティはWebサイトの基礎
Webサイトへの攻撃は日々進化し、セキュリティ対策も継続的な改善が必要です。
制作段階からセキュリティを組み込むことで、企業資産としてのWebサイトの価値を大きく高めることができます。
「型にはまらない洗練されたデザイン」と「セキュリティを含む確かな技術力」の両立が、現代のWebサイト制作に求められています。
新しくサイトを制作する際も、既存サイトをリニューアルする際も、セキュリティ対策を重要な検討項目として位置付けましょう。
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