Webサイト公開直後に取り組むべきSEO初期施策:成果を出すための7つのステップ

「せっかく作ったサイトなのに、誰にも見てもらえない…」その悩み、解決できます
Webサイトを公開したものの、検索結果に表示されない、アクセスが思うように伸びないという悩みを抱えていませんか。
実は、サイト公開直後の初期対応が、その後の集客成果を大きく左右します。
多くの企業が見落としがちですが、公開後3ヶ月以内の施策が検索エンジンからの評価を決定づけるといっても過言ではありません。
適切な初期施策を行ったサイトとそうでないサイトでは、半年後のアクセス数に3〜5倍もの差が生まれることも珍しくありません。
この記事では、Web制作の現場で年間100件以上のプロジェクトに携わる私たちlinedot designが、実際に効果を確認している「公開直後に取り組むべきSEO初期施策」を具体的にご紹介します。
SEO初期施策が重要な3つの理由
サイト公開直後のSEO対策がなぜ重要なのか、まず理解しておきましょう。
検索エンジンは新しく公開されたサイトを「試用期間」として評価します。
この期間に適切な施策を行うことで、早期に検索結果の上位表示を実現できる可能性が高まります。
逆に、何も対策をせずに放置すると、検索エンジンからの評価が定まるまでに半年以上かかることもあります。
また、初期段階で正しい設定をしておくことで、後々の大幅な修正作業を避けられます。
サイト構造やURLの変更は、すでに獲得した検索順位に悪影響を及ぼす可能性があるため、初期設定は慎重に行う必要があります。
公開直後に実施すべき7つのSEO初期施策
1. Googleサーチコンソールへの登録とサイトマップ送信
**Googleサーチコンソール(旧Webマスターツール)**は、Googleが無料で提供するサイト管理ツールです。
これに登録することで、Googleにサイトの存在を直接伝えられます。
サイト公開後、すぐに以下の作業を行いましょう。
- Googleサーチコンソールへのサイト登録
- XMLサイトマップの作成と送信
- インデックス登録のリクエスト
XMLサイトマップとは、サイト内のすべてのページ情報をまとめたファイルのこと。
WordPressであれば、プラグイン「XML Sitemap & Google News」などを使えば自動生成できます。
通常、登録から2〜3日でGoogleの検索結果に表示され始めます。
2. Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化
地域に根ざしたビジネスを展開している場合、Googleビジネスプロフィールの設定は必須です。
特に「地域名+業種名」での検索において、マップ表示枠(ローカルパック)に表示されることで、大幅なアクセス増加が期待できます。
実際、適切に設定されたGoogleビジネスプロフィールは、自然検索からの流入と同等かそれ以上のアクセスをもたらすケースも少なくありません。
- 正確なビジネス情報(営業時間、住所、電話番号)の登録
- 魅力的な写真の掲載(オフィス、スタッフ、実績など)
- サービス内容の詳細な説明
- 定期的な投稿による情報更新

3. ページ表示速度の最適化
Googleは2021年から「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」という指標を検索順位の評価要素に正式に組み込みました。
これは、ページの読み込み速度やユーザー体験の快適さを数値化したものです。
PageSpeed InsightsというGoogleの無料ツールで、自社サイトのスコアを確認できます。
モバイル版で50点以下の場合は、早急な改善が必要です。
主な改善ポイント:
- 画像の圧縮と最適化(WebP形式の活用)
- 不要なプラグインの削除
- キャッシュの有効化
- 外部スクリプトの最適化
WordPressサイトの場合、「WP Rocket」や「LiteSpeed Cache」などのキャッシュプラグインを導入するだけで、スコアが20〜30点改善することもあります。
4. モバイルフレンドリー対応の確認
現在、Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、スマートフォン版のページを優先的に評価します。
実際、多くのサイトではアクセスの70%以上がモバイルからです。
確認すべきポイント:
- レスポンシブデザインの適切な実装
- タップしやすいボタンサイズ(最低48×48ピクセル)
- 読みやすい文字サイズ(16ピクセル以上推奨)
- 横スクロールが発生していないか
Googleの「モバイルフレンドリーテスト」で簡単にチェックできます。
問題が見つかった場合は、優先的に修正しましょう。
5. 構造化データ(Schema.org)の実装
構造化データとは、検索エンジンにページの内容を正確に伝えるための特殊なコードのこと。
これを実装することで、検索結果に星評価や価格、営業時間などの追加情報(リッチリザルト)が表示され、クリック率が向上します。
実装すべき主な構造化データ:
- Organization(組織情報)
- WebSite(サイト情報)
- BreadcrumbList(パンくずリスト)
- Article(記事情報)
WordPressの場合、「Schema Pro」や「Rank Math SEO」などのプラグインで比較的簡単に実装できます。
実装後は「リッチリザルトテスト」でエラーがないか確認しましょう。
6. 内部リンク構造の最適化
サイト内のページ同士を適切にリンクでつなぐことで、検索エンジンのクローラー(サイト情報を収集するプログラム)がすべてのページを効率的に発見できるようになります。
理想的な内部リンク構造:
- トップページから3クリック以内ですべてのページにアクセスできる
- 関連性の高いページ同士をリンクでつなぐ
- 重要なページには複数のページからリンクを集める
- アンカーテキスト(リンクの文字列)にキーワードを含める
特に、新しく公開した重要なページは、既存の関連ページから積極的にリンクを設置しましょう。
これにより、早期のインデックス登録と評価向上が期待できます。
7. 基本的なコンテンツSEOの実践
どれだけ技術的な対策をしても、コンテンツの質が低ければ上位表示は実現できません。
公開直後から、以下のポイントを意識したコンテンツ作成を心がけましょう。
- タイトルタグの最適化:32文字以内に主要キーワードを含める
- メタディスクリプションの設定:120文字程度で魅力的な説明文を書く
- 見出しタグの適切な使用:H1→H2→H3と階層的に構造化
- 画像のalt属性設定:画像の内容を説明するテキストを必ず入れる
- オリジナルコンテンツの提供:他社サイトのコピーではない独自の情報
特に、公開直後は週1〜2回のペースで新規コンテンツを追加することで、検索エンジンに「更新頻度が高く、鮮度の高い情報を提供するサイト」と認識してもらえます。
実践ステップ:今日から始められる具体的なアクション
ここまでの内容を踏まえて、実際に取り組むべき順序をステップ形式でまとめました。
第1週:基本設定とツール登録
1. Googleサーチコンソールに登録
2. Googleアナリティクスの設定
3. XMLサイトマップの作成と送信
4. Googleビジネスプロフィールの登録・最適化
第2週:技術的な最適化
5. PageSpeed Insightsでスコアを確認し、改善点を洗い出す
6. モバイルフレンドリーテストで問題点をチェック
7. 構造化データの実装
8. 表示速度改善のための基本対策(画像圧縮、キャッシュ設定)
第3〜4週:コンテンツとリンク構造の整備
9. 全ページのタイトル・メタディスクリプションを見直し
10. 内部リンク構造を確認し、必要なリンクを追加
11. 画像のalt属性を設定
12. 初回の新規コンテンツを公開
これらの施策を確実に実施することで、公開から3ヶ月以内に検索結果の1ページ目(10位以内)に表示される可能性が大幅に高まります。

まとめ:初期施策が未来の集客力を決める
Webサイト公開直後のSEO初期施策は、長期的な集客成果を左右する重要な取り組みです。
今回ご紹介した7つの施策を確実に実施することで、検索エンジンからの評価を早期に獲得し、競合他社に先んじることができます。
特に重要なポイント:
- 公開後すぐにGoogleサーチコンソールへ登録
- ページ表示速度とモバイル対応は最優先で改善
- 質の高いコンテンツを定期的に追加
- 効果測定と改善を継続的に実施
ただし、これらの施策を自社で実施するのは、専門知識がないと難しいのも事実です。
特にWordPressサイトの場合、プラグインの選定や設定ミスによって、かえってサイトのパフォーマンスが低下することもあります。
linedot designでは、サイト制作時からSEOを考慮した設計を行い、公開後も継続的なサポートを提供しています。
WordPress専門集団として、技術的な最適化からコンテンツ戦略まで、トータルでご支援いたします。
納品時には「WordPress運用説明書」と「操作説明会」を実施し、お客様ご自身でも基本的なSEO対策ができるよう伴走いたします。
WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。
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