事業計画書ってどうやって作るの?書き方を徹底解説!
事業計画書は、起業や資金調達の際に必要不可欠な書類です。
これをしっかりと作成することで、事業の方向性を明確にし、金融機関や投資家に対する説得力を高めることができます。
今回は、事業計画書の書き方について詳しく説明します。
事業計画書が役に立つ場面
事業計画書が特に役立つ場面は主に二つあります。
- 起業時:事業内容や自身の考え、データを整理し、何をいつまでにするべきか、何が必要になるのかを明確にします。これは、自分自身のために重要です。
- 資金調達時:金融機関や投資家に対して、事業の価値や将来性を説明するための資料として活用します。相手に事業の魅力を理解してもらうことが重要です。
事業計画書は自分で書くべき理由
事業計画書は専門家に依頼して作成してもらうこともできますが、自分自身で書くことをお勧めします。
自分で書くことで、事業の問題点を発見したり、思いがけないアイデアが浮かぶことがあります。
以下では、具体的な書き方について説明します。
事業計画書の基本構成
事業計画書に決まった形式はありませんが、記載すべき項目は大きく5つあります。
- 事業概要
- 商品やサービスの概要
- 販売戦略
- 取引先・取引関係
- 資金計画と収支計画
1. 事業概要
事業内容、創業を予定している時期、代表者の名前を記入します。
ここで特に重要なのは、創業の目的や動機、経営判断の基準となる理念やコンセプトを具体的に書くことです。
金融機関や投資家が「お金を出すか出さないか」を判断する重要な要素となりますので、わかりやすい言葉で伝えるようにしましょう。
経営者の経歴や過去の事業経験、学歴、持っている資格、知的財産権なども記入し、事業内容に関連する経験をアピールします。
関連性のない経歴を書くと逆効果になることがあるので注意が必要です。
2. 商品やサービスの概要
取り扱う商品やサービスの機能、魅力、特徴、ユーザーにどんなメリットをもたらすのか、競合他社との差別化について具体的に説明します。
自社の優位性を示すことが重要です。
3. 販売戦略
商品をどのように売っていくのか、ターゲットとする顧客層、販売方法、プロモーションの方法について説明します。
価格設定、販売場所、プロモーション手法など、実現可能なプランを提示しましょう。
4. 取引先・取引関係
商品の仕入先や販売先、外注先などの取引先の社名や住所を記入します。
見込みの取引先についても記載すると良いでしょう。
具体的な会社を挙げることで、事業計画書の説得力が高まります。
5. 資金計画と収支計画
必要な資金と調達方法について説明します。
設備資金と運転資金に分けて、どれくらいの金額が必要か予測します。
資金の調達方法としては、自己資金、親や知人からの借入れ、日本政策金融公庫、金融機関の借入れなどがあります。
内訳や返済方法も記入しましょう。
収支計画についても記入します。
創業から3期目までの売上高、売上原価、経費、人件費、家賃、広告宣伝費、借入金の返済額や支払い利息、法人税などを予測し、利益の見通しを立てます。
こうすることで、資金の返済計画や借入金の額を決める参考になります。
まとめ
事業計画書の作成は難しい作業ですが、テンプレートを活用しながら書き進めることで徐々に完成度を高めていけます。事業計画書をしっかりと作成することで、自分の事業をより深く理解し、金融機関や投資家に対する説得力を高めることができます。
初心者のための事業計画書の書き方を理解していただけたでしょうか?まずはテンプレート通りに書いてみて、そこから自分なりのアレンジを加えていきましょう。成功を祈っています!