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WebAR・WebVRの活用が広がる!体験型サイト制作の最前線

2025.12.10(WED)

「見せる」から「体験させる」へ——Web制作の新潮流

「商品の魅力が伝わりにくい」
「サイトの滞在時間が短い」
「競合との差別化が難しい」
——こうした課題を抱えるWeb担当者が増えています。
従来の静的なコンテンツだけでは、ユーザーの心を動かすことが難しくなってきた今、注目を集めているのが**WebAR(拡張現実)とWebVR(仮想現実)**を活用した体験型サイトです。

アプリのダウンロード不要でブラウザ上で動作するこれらの技術は、ユーザーエンゲージメントを劇的に高める新しいWebコミュニケーションの形として、大手企業から中小企業まで幅広く採用が進んでいます。
本記事では、WebAR・WebVRの基礎知識から実装のポイント、そしてWordPressサイトへの組み込み方法まで、体験型サイト制作の最前線を解説します。

WebAR・WebVRで実現できる3つの価値

1. 圧倒的なユーザーエンゲージメントの向上

WebAR・WebVRを導入したサイトでは、平均滞在時間が従来の2〜3倍に延びるというデータがあります。
ユーザーが「見る」だけでなく「触れる」「動かす」「体験する」ことで、ブランドとの接点が深まり、記憶にも残りやすくなります。

例えば、家具メーカーのサイトでは、WebARで自宅に商品を配置してサイズ感を確認できる機能を実装することで、購入前の不安を解消し、コンバージョン率が40%向上したケースも報告されています。
不動産業界では、WebVRで物件の内覧体験を提供することで、実際の来店前に興味度の高い顧客を絞り込めるようになりました。

2. アプリ不要で低い参入障壁

従来のAR・VR体験には専用アプリのダウンロードが必要でしたが、WebAR・WebVRはブラウザだけで動作します。
ユーザーにとってはQRコードやリンクをクリックするだけで体験でき、企業側もアプリ開発・メンテナンスのコストを大幅に削減できます。

この手軽さにより、キャンペーンサイトや期間限定プロモーションでの活用が急増しています。
スマートフォンのカメラ機能とブラウザだけで動作するため、特別な知識がないユーザーでも直感的に体験できる点が大きな魅力です。

3. 競合との明確な差別化

WebAR・WebVRを活用したサイトはまだ全体の数%程度であり、導入するだけで「先進的な企業」という印象を与えられます。
特にBtoB企業では、技術力やイノベーションへの姿勢を示す絶好の機会となり、採用サイトでの活用も広がっています。

製造業では製品の内部構造をWebARで分解表示したり、医療業界では人体模型をVRで360度観察できるコンテンツを提供するなど、業界特性に合わせた活用が進んでいます。

WordPressサイトでWebAR・WebVRを実装する3つの方法

方法1:プラグインを活用した手軽な導入

WordPress向けのWebAR・WebVRプラグインを使えば、コーディング知識がなくても基本的な体験型コンテンツを実装できます。
3Dモデルの表示や360度画像の埋め込みなど、エントリーレベルの機能であれば、管理画面から直感的に設定が可能です。

ただし、プラグインには機能制限があり、高度なカスタマイズや独自の体験設計には対応できない場合があります。
また、プラグインの更新停止リスクも考慮する必要があります。

方法2:WebGLライブラリを活用したカスタム開発

Three.jsやBabylon.jsといったWebGLライブラリを使用することで、完全にオリジナルのWebAR・WebVR体験を構築できます。
この方法では、ブランドイメージに合わせた細かなデザイン調整や、独自のインタラクション設計が可能になります。

WordPressのカスタムフィールドと連携させることで、管理者が3Dモデルや設定を更新しやすい運用体制も構築できます。
専門的な開発知識が必要ですが、長期的な運用を考えると最も柔軟性の高い選択肢です。

方法3:外部プラットフォームとの連携

8th WallやZapworksなどの専門プラットフォームを利用し、そこで作成したコンテンツをWordPressサイトに埋め込む方法もあります。
これらのプラットフォームは、ARエフェクトやトラッキング機能が充実しており、高品質な体験を比較的短期間で実装できます。

月額利用料が発生するケースが多いですが、技術サポートやテンプレートが充実しているため、開発コストとのバランスを考慮して選択するとよいでしょう。

体験型サイト制作で押さえるべき5つのポイント

  1. ユーザー体験の設計を最優先に:技術ありきではなく、ユーザーが何を体験することで価値を感じるかを明確にする
  2. パフォーマンスの最適化:3Dモデルのファイルサイズを圧縮し、モバイル環境でもスムーズに動作するよう配慮する
  3. フォールバック設計:AR・VR非対応デバイスでも基本情報が伝わる代替コンテンツを用意する
  4. 段階的な導入:まずは一部のページやキャンペーンで試験導入し、効果測定しながら展開する
  5. 継続的な運用体制:3Dモデルやコンテンツの更新がしやすい管理システムを構築する

実践ステップ:今日から始める体験型サイト制作

ステップ1:目的とKPIの明確化(1週間)
WebAR・WebVR導入の目的(認知向上、滞在時間増加、CV率改善など)を定義し、測定可能なKPIを設定します。

ステップ2:コンテンツ企画と技術選定(2〜3週間)
ターゲットユーザーの行動を分析し、最も効果的な体験シナリオを設計します。
同時に、予算と要件に合った実装方法を選定します。

ステップ3:プロトタイプ開発とテスト(3〜4週間)
簡易版を作成し、実際のユーザーでテストを実施します。
操作性やパフォーマンスの問題を早期に発見・改善します。

ステップ4:本番実装と効果測定(4〜6週間)
WordPressサイトへの組み込みを行い、公開後は設定したKPIをもとに効果測定を継続します。
ユーザーフィードバックを収集し、改善を重ねていきます。

まとめ:体験型サイトで次世代のWeb戦略を

WebAR・WebVRは、もはや特別な技術ではなく、ユーザーエンゲージメントを高める実践的なツールとして定着しつつあります。
特にWordPressをベースにした柔軟な実装により、大規模な予算をかけなくても体験型コンテンツの導入が可能になっています。

重要なのは、技術導入そのものを目的とせず、「ユーザーにどんな価値を提供するか」という本質を見失わないことです。
段階的な導入と継続的な改善により、競合との差別化とビジネス成果の両立を実現できます。

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貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。

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