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サイトリニューアル時にSEOを守るためのリダイレクト設計の基本

2025.11.25(TUE)

せっかく築いたSEO評価が、一瞬で失われていませんか?

企業担当者の皆様が新しくサイトをリニューアルしようとする時、デザインの刷新やユーザー体験の向上に意識は向きがちです。
しかし、見落としがちな「SEOへの配慮」が、実はリニューアルの成否を大きく左右する要因になっていることをご存じでしょうか?

特に危険なのが、URLの変更を伴うリニューアルです。
何年も運用してきた旧サイトが積み上げてきた検索エンジンからの評価や被リンク、ユーザーのアクセスが、一度のミスで全て失われてしまう可能性があります。

過去の実績では、リダイレクト設定を誤ったために、検索順位が大幅に低下し、オーガニック流入が50%以上減少したケースも珍しくありません。

記事を読むことで得られる解決策

このブログ記事では、サイトリニューアル時に必ず押さえておくべき「リダイレクト設計の基本」を、初心者にも分かりやすく解説します。
難しい技術用語は全て説明し、実際に活用できる具体的なステップをお伝えします。
記事を読み終わる頃には、あなたのサイトはSEO評価を守りながら、スムーズにリニューアルができる準備が整っているはずです。


リダイレクトとは。なぜサイトリニューアルに必須なのか

リダイレクトとは、あるURLにアクセスしたユーザーを別のURLに自動転送する仕組みのことです。
ドメインの変更やURLの構造を変える際に使います。
単なる「便宜的な転送」ではなく、SEO対策の観点からも極めて重要な要素なのです。

旧サイトのURLに蓄積した検索エンジンからの評価は、適切なリダイレクトを設定することで、新しいURLへと引き継がれます。
逆に何のリダイレクトも設定しないと、Googleのクローラー(サイトを巡回するロボット)は旧URLにアクセスできなくなり、「404 Not Found」というエラーを返します。
これにより、せっかく構築した検索順位が急落し、アクセス数の激減という深刻な事態につながるのです。


301リダイレクトと302リダイレクト。正しい使い分けが成功の鍵

リダイレクトには複数の種類があります。
特に重要なのが「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の区別です。

301リダイレクトは、永続的な転送を意味します。
旧ページは今後存在しない、新ページが恒久的な移転先だというシグナルをGoogleに送ります。
このとき、旧ページが保有していたSEO評価やランキング力が新ページへ引き継がれます。
サイトリニューアルでURLを変更し、旧URLに戻す予定がない場合は、必ず301リダイレクトを使用します。

302リダイレクトは、一時的な転送です。
メンテナンス期間中のページ修正など、URLは変わるが一時的である場合に使います。
SEO評価は旧ページに留まり、新ページには引き継がれません。

正しい使い分けを怠ると、サイトリニューアル後も旧ページの評価が活用されず、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。


サイトリニューアル時の5つのリダイレクト設計のポイント

1. リダイレクトマッピングの事前準備が全ての基本

リニューアル前に、最も重要なのが「コンテンツのリダイレクトマッピング」です。
これは、旧サイトの全ページと新サイトの全ページを一対一で対応させるリストのこと。
新しいページ構成ではどのページが削除され、どのページが新設されるのかを整理します。

特に注意すべきは、削除されるページです。削除されたページの旧URLにアクセスがあった場合、適切に処理しなければならず、やみくもにトップページにリダイレクトするなどの対応は避けるべきです。
できるだけ内容が近い新ページへとリダイレクト指定します。

2. ドメイン変更時の全体リダイレクト戦略

ドメイン全体を変更する場合、サイト全体の301リダイレクト設定が必要です。
これは.htaccessファイルに以下のようなコードを記述することで実現します。

RewriteEngine On
RewriteRule ^(.*)$ https://新ドメイン.com/$1 [R=301,L]

このコード一行で、旧ドメイン配下の全ページから新ドメインへの転送が可能です。
ただし、サーバー環境によって異なるため、制作会社に相談することをお勧めします。

3. ページ単位のリダイレクト設定はプラグインが便利

ページごとに細かくリダイレクト先を指定する場合、WordPressプラグイン「Redirection」がお勧めです。
.htaccessファイルを直接編集する知識がなくても、WordPress管理画面から簡単にリダイレクトを設定できます。

Redirectionは、200万サイト以上で導入されている実績あるプラグインで、転送ルールの一覧表示や編集、削除が管理画面上で可能。
CSVファイルのインポート機能もあり、大量のリダイレクト設定を効率よく処理できます。

4. 404エラーページの適切な処理

削除されたページやコンテンツが存在しないページは、単に放置してはいけません。
404ステータスコードを返して、「このページは存在しません」と明示する必要があります。

またユーザー体験を損なわないため、404エラーページには分かりやすいエラーメッセージ、サイトトップへのリンク、関連コンテンツへの案内を設置することが推奨されます。

5. リダイレクト設定後の動作確認が絶対に必須

リダイレクト設定完了後は、本番環境に公開する前に必ず動作確認を行います。
Chrome拡張機能「Redirect Path」を使い、各ページのリダイレクトが正常に動作しているか、ステータスコード(301または302)が正しく返されているかを検証します。

複数ページの確認は手作業では負担が大きいため、GoogleサーチコンソールやRedirectionプラグインのログ機能を活用すると効率的です。


サイトリニューアルで成功するための実践ステップ

ステップ1:リニューアル前の設計段階で、既存コンテンツを完全に棚卸しする

どのページが新サイトに引き継がれ、どのページが統合または削除されるかを整理します。
特に検索流入が多いページ、被リンクが集中しているページは、なるべく同じURLか関連するURLを用意しましょう。

ステップ2:リダイレクトマッピングリストを作成し、制作チーム全体で共有する

旧URL、新URL、リダイレクト種別(301または404)をまとめたスプレッドシートを作成し、制作会社との間で認識を合わせます。
この段階での齟齬が、後の手戻りや失敗の原因となります。

ステップ3:本番環境への公開前に、ステージング環境でリダイレクトの動作確認を実施する

テスト環境で全てのリダイレクトが機能することを確認してから、本番環境で実行します。
本番後の修正は、検索エンジンに影響を与える可能性があるため、事前確認が極めて重要です。

ステップ4:公開から1~2週間は、毎日検索順位やアクセス数の推移を監視する

公開直後は予期しない不具合が発生する可能性があります。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスでデータを監視し、異常があれば迅速に対応します。


まとめ:リダイレクト設計の重要性を改めて認識する

サイトリニューアルは、企業のブランドや顧客体験を大きく刷新する絶好の機会です。
しかし同時に、SEOを失うリスクも秘めています。
何年もかけて築き上げた検索エンジンからの評価を守るためには、適切なリダイレクト設計が不可欠なのです。

最も重要なのは「事前準備」です。
プロジェクトの初期段階からSEOを意識し、リダイレクトマッピングを丁寧に作成することで、ほとんどのトラブルは予防できます。
技術的な複雑さに不安を感じるなら、WordPress制作に強い制作会社に相談するのが最善の方法です。


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