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WordPressセキュリティ最新対策:ハッキング事例と防止策

2025.09.04(TUR)

「うちの小さな会社のホームページなんて狙われないでしょう」—そう考えていませんか?
実は、2024年には6,000を超えるWordPressサイトが侵入され、企業規模に関係なく被害が拡大しています。
WordPressは世界中のWebサイトの40%以上で使用されており、その人気の高さゆえにサイバー攻撃の格好の標的となっているのが現実です。

この記事では、最新のWordPressセキュリティ脅威と、今すぐ実践できる具体的な防止策をご紹介します。
専門知識がなくても理解できるよう、わかりやすく解説していきます。

WordPressサイトが直面する深刻な脅威

急増するサイバー攻撃の実態

近年、WordPressの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増加していることは事実で、特に注目すべきは攻撃手法の巧妙化です。
2024年にはClearFakeやClickFixと呼ばれる新しいキャンペーンが導入され、偽のソフトウェアエラーメッセージを装って情報を盗むマルウェアをダウンロードさせる手口が横行しています。

これらの攻撃は、Google Chrome、Google Meet、Facebookの偽エラーページを表示し、一般ユーザーでも簡単に騙されてしまう精巧さを持っています。

2025年に確認された深刻な脆弱性

最新の脆弱性情報として、以下のような事例が報告されています:

WordPressテーマ「Motors」の脆弱性(CVE-2025-4322)
22,000サイトが乗っ取りの危機に直面した深刻な脆弱性が発見されました。

プラグインの脆弱性
認証していない攻撃者が機密情報をデータベースから抜き出すことが可能な脆弱性や、管理者権限を持つユーザーが認証済の場合に任意のPHPオブジェクトを挿入できる脆弱性が継続的に発見されています。

実際に起こったハッキング被害事例

サイト改ざんによる信用失墜

2021年、2023年には日本国内の企業のウェブサイトが改ざんされ、誤った情報が掲載される被害が報告されています。
企業サイトが改ざんされると、以下のような深刻な影響が発生します:

  • 企業の信用失墜
  • 顧客情報の漏洩リスク
  • ビジネス機会の損失
  • 復旧コストの発生

個人サイトでも標的に

最近の事例では、個人サイトでもGoogle Analyticsでインドからの攻撃を確認し、検索フォームから不正なアクセスが10回以上記録されたケースがあります。
小規模サイトでも決して安全ではないことを示しています。

今すぐ実践すべき5つのセキュリティ対策

1. 定期的なアップデートの徹底

WordPress本体・テーマ・プラグインの更新
WordPressやそのテーマ・プラグインには、日々セキュリティ修正が行われており、アップデートを怠ると既知の脆弱性を突かれる可能性が高まるため、以下を実践してください:

  • 管理画面の「更新」セクションを週1回チェック
  • 重要なセキュリティ修正は即座に適用
  • 自動更新機能の活用(テーマやプラグインは慎重に判断)

2. 強固なログイン認証の設定

複雑なパスワードと2要素認証
簡単に推測できてしまうパスワードでは、「WordPressをどうぞ自由に使ってください」と言っているようなものです。

推奨設定:

  • 12文字以上の英数字・記号を組み合わせたパスワード
  • WordPressの強力なパスワード生成機能を活用
  • 2要素認証プラグインの導入
  • ログイン試行回数の制限

3. セキュリティプラグインの導入

信頼できるセキュリティプラグインの選定
WordPressは世界中のWebサイトの40%以上で使われている人気のCMSで、その人気の高さが逆にサイバー攻撃の対象になりやすい理由となっているため、以下のプラグインが有効です:

  • Wordfence Security: リアルタイム脅威検知
  • Sucuri Security: マルウェアスキャンと監視
  • iThemes Security: 包括的なセキュリティ機能

4. バックアップ体制の構築

定期的なサイトバックアップ
万が一の被害に備え、以下のバックアップ戦略を実装してください:

  • 日次自動バックアップの設定
  • オフサイト(クラウド)への保存
  • 復旧テストの定期実行
  • データベースとファイルの両方をバックアップ

5. 不要な機能の無効化

攻撃面積の縮小
使用していない機能は潜在的なセキュリティリスクとなるため:

  • 未使用のプラグインとテーマの削除
  • 不要なユーザーアカウントの削除
  • ファイル編集機能の無効化
  • XMLRPCの無効化(必要ない場合)

緊急時の対応ステップ

被害を発見した場合の初動対応

  1. サイトの一時停止: 被害拡大を防ぐため即座にサイトを停止
  2. パスワードの変更: 全ユーザーアカウントのパスワードを変更
  3. セキュリティスキャンの実行: マルウェア検知ツールでサイトを調査
  4. 専門家への相談: 被害状況の詳細調査と復旧支援を依頼

復旧後の再発防止策

  • セキュリティ監査の実施
  • アクセスログの定期的な確認
  • 従業員のセキュリティ教育
  • インシデント対応マニュアルの作成

まとめ:プロアクティブなセキュリティ対策を

WordPressのセキュリティ脅威は日々進化しており、WordPressサイトの安全性を維持するためには、常にプラグインを最新の状態に保つことが不可欠です。
また、「小さな会社は狙われない」という考えは危険であり、規模に関係なく適切な対策が必要です。

今回紹介した5つの対策を確実に実施することで、大幅にセキュリティリスクを軽減できます。
特に重要なのは:

  • 予防的な対策: 定期的なアップデートとセキュリティプラグインの活用
  • 多層防御: 複数の対策を組み合わせた包括的なセキュリティ体制
  • 継続的な監視: 脅威の早期発見と迅速な対応

セキュリティは一度設定すれば終わりではありません。
継続的な管理と最新情報への対応が、あなたのWordPressサイトを守る鍵となります。

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