画像SEO対策の基本:alt属性の書き方と圧縮ツール活用術

Webサイトの表示速度が遅くてお困りではありませんか?
「画像を多用したサイトなのに、検索結果で上位表示されない」
「ページの読み込みが遅くて、ユーザーが離脱してしまう」
「画像のSEO対策って何をすればいいのかわからない」
このような悩みを抱えている企業担当者やWordPress運用者の方は多いのではないでしょうか。
実際に、Googleが2021年に発表したCore Web Vitalsの調査では、表示速度の遅いサイトの約70%が画像の最適化不足によるものとされています。
この記事で解決できること
本記事では、画像SEO対策の基本的な手法から実践的なテクニックまでを体系的に解説します。
具体的には以下のポイントをお伝えします:
- alt属性の正しい書き方とSEO効果
- 画像圧縮ツールの選び方と使い分け方法
- WordPressでの画像最適化のベストプラクティス
- 実際の改善事例とその効果測定方法
この記事を読み終える頃には、あなたのサイトの画像SEO対策を確実に改善できる知識と具体的な実践方法が身につくでしょう。
1. alt属性の基本的な書き方とSEO効果
alt属性とは何か
alt属性(代替テキスト)は、画像が表示されない場合にその内容を文字で説明するHTML属性です。
視覚障害者向けのスクリーンリーダーや、画像が読み込まれない環境で重要な役割を果たします。
SEOの観点では、検索エンジンが画像の内容を理解するための重要な手がかりとなります。
Googleは画像の内容を直接読み取ることができないため、alt属性の情報を頼りに画像の関連性を判断しています。
効果的なalt属性の書き方
良い例:
html<img src="wordpress-custom-dashboard.jpg" alt="WordPressカスタマイズ後の管理画面スクリーンショット">
悪い例:
html<img src="image001.jpg" alt="画像">
効果的なalt属性を書くための4つのポイント:
- 具体的で簡潔な説明(50-125文字程度) 画像の内容を端的に表現し、冗長になりすぎないよう注意する
- キーワードの自然な使用 狙いたいキーワードを無理なく含める(キーワードの詰め込みは逆効果)
- 文脈に適した内容 記事の内容や前後の文章との関連性を考慮する
- 装飾的な画像には空のalt属性 デザイン目的の画像には
alt=""
として、スクリーンリーダーの負担を軽減する
2. 画像圧縮の重要性とパフォーマンス向上効果
なぜ画像圧縮が必要なのか
モバイルファーストインデックスが標準となった現在、ページの表示速度はSEOランキングに直接影響します。
HTTPArchiveの調査によると、Webページの平均サイズの約60%を画像が占めており、適切な圧縮により大幅な改善が期待できます。
実際の改善事例では、適切な画像圧縮により以下の効果が確認されています:
- ページ読み込み速度:平均40%向上
- 直帰率:平均25%改善
- コンバージョン率:平均15%向上
画像形式の選び方
画像形式 | 特徴 | 適用場面 | 圧縮率 |
JPEG | 写真に最適、非可逆圧縮 | 商品写真、人物写真 | 高 |
PNG | 透明度対応、可逆圧縮 | ロゴ、アイコン | 中 |
WebP | 次世代形式、高効率 | 全般(対応ブラウザ限定) | 非常に高 |
AVIF | 最新形式、最高効率 | 今後の標準候補 | 最高 |
3. おすすめ画像圧縮ツールと使い分け方法
オンラインツール
TinyPNG/TinyJPG
- 特徴:シンプルで使いやすい、バッチ処理対応
- 圧縮率:平均70%削減
- 料金:月500枚まで無料、有料プランあり
Squoosh(Google開発)
- 特徴:リアルタイムプレビュー、多様な形式対応
- 圧縮率:設定により調整可能
- 料金:完全無料
WordPressプラグイン
Smush
- 自動圧縮機能付き
- 既存画像の一括最適化
- CDN連携オプション
ShortPixel
- 3つの圧縮レベル選択可能
- WebP変換機能
- 月100枚まで無料
デスクトップアプリケーション
ImageOptim(Mac)
- ドラッグ&ドロップで簡単操作
- メタデータ除去機能
- 完全無料
RIOT(Windows)
- 詳細設定可能
- プレビュー機能充実
- 無料利用可能

4. WordPressでの画像最適化実践ステップ
ステップ1:現状分析
まず、サイトの現在のパフォーマンスを測定します:
- Google PageSpeed Insightsでの診断
- サイトURLを入力して分析実行
- 画像関連の改善提案を確認
- モバイル・デスクトップ両方をチェック
- GTmetrixでの詳細分析
- Waterfall機能で画像読み込み時間を確認
- 最適化の優先順位を判断
ステップ2:プラグインの導入と設定
- Smushプラグインのインストール
WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加 → 「Smush」で検索
基本設定の実施
- 自動圧縮:オン
- WebP変換:オン(対応テーマの場合)
- 遅延読み込み:オン
- CDN:必要に応じて設定
ステップ3:既存画像の最適化
- 一括最適化の実行
- Smush設定画面から「Bulk Smush」を実行
- 処理時間は画像数に依存(目安:100枚で約10分)
- alt属性の一括確認・設定
- SEO系プラグイン(Yoast SEO等)での画像SEO分析
- 不足しているalt属性の追加
ステップ4:新規アップロード画像の自動化
- アップロード時の自動リサイズ設定
php// functions.phpに追加(例) add_action( 'after_setup_theme', 'custom_image_sizes' ); function custom_image_sizes() {
add_image_size( 'custom-large', 1200, 800, true );
add_image_size( 'custom-medium', 800, 600, true );
}
- 運用ルールの策定
- アップロード前の推奨ファイルサイズ(200KB以下)
- alt属性記入の必須化
- ファイル名の命名規則
5. 効果測定と継続的な改善方法
KPIの設定と測定
パフォーマンス指標
- Core Web Vitals(LCP、FID、CLS)
- ページ読み込み速度
- 画像最適化スコア
SEO指標
- 画像検索でのランキング
- オーガニック流入数
- 直帰率・滞在時間
月次レビューのポイント
- PageSpeed Insightsでの定期チェック(月1回)
- Google Search Consoleでの画像検索パフォーマンス確認
- 新規追加画像のalt属性設定状況チェック
- 競合サイトとのパフォーマンス比較
実際の運用では、月次で約5-10%ずつの継続的な改善が見込めます。
3ヶ月継続することで、明確な効果を実感できるでしょう。

まとめ:画像SEO対策で競合に差をつける
画像SEO対策は、適切に実施することで確実な効果が期待できる施策です。
特に重要なポイントは以下の通りです:
即効性のある施策
- alt属性の適切な設定
- 画像圧縮による表示速度向上
- WebP形式への変換
継続的な改善施策
- 定期的なパフォーマンス測定
- 新規コンテンツでの最適化ルール徹底
- 競合分析に基づく改善
これらの施策を組み合わせることで、検索順位向上とユーザー体験改善の両方を実現できます。
特にWordPressサイトの場合、プラグインを活用することで技術的な知識がなくても効果的な最適化が可能です。
まずは現状分析から始めて、段階的に改善を進めていきましょう。
3ヶ月後には、明確な成果を実感できるはずです。
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