HTML・CSS・JavaScriptの役割とは?非エンジニアにもわかる基礎知識

「Webサイトを作りたいけど、HTML、CSS、JavaScriptって何が違うの?」
「制作会社と打ち合わせする前に、基本的な知識を身につけておきたい」
そんな疑問をお持ちの企業担当者の方は多いのではないでしょうか。
Web制作の現場では当たり前のように使われるこれらの技術用語ですが、非エンジニアの方にとっては「なんとなく聞いたことはあるけれど、具体的に何をするものかわからない」という状況も珍しくありません。
実際、私たちlinedot designでも、お客様から「技術的なことはよくわからないので、わかりやすく教えてほしい」というご相談を年間100件以上いただいています。
Web制作の基礎を理解することで得られるメリット
この記事を読むことで、HTML・CSS・JavaScriptの基本的な役割と違いを理解し、制作会社との打ち合わせをスムーズに進められるようになります。
また、サイトリニューアルや新規制作の際に、より具体的な要望を伝えられるようになり、理想に近いWebサイトを実現できるでしょう。
そして、これらの技術の特徴を知ることで、制作費用の妥当性を判断したり、運用フェーズでの修正作業の難易度を把握したりすることも可能になります。
HTML・CSS・JavaScriptの役割を家に例えると
Web制作の3つの基本技術を、身近な「家」に例えて説明します。
この比喩を使うことで、それぞれの役割の違いが明確になります。
HTMLは「家の骨組み」
HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの構造と内容を定義する言語です。
家で例えると、柱や梁といった「骨組み」の役割を果たします。
具体的には、見出し、段落、リスト、画像、リンクなどの要素を配置し、ページの基本的な構造を作ります。
HTMLだけで作られたサイトは、文字と画像が並んでいるだけのシンプルな状態です。
HTMLの主な要素:
- 見出し(h1、h2、h3など)
- 段落(p)
- リスト(ul、ol)
- 画像(img)
- リンク(a)
CSSは「家の内装・外装」
CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLで作られた構造に対して、色、レイアウト、フォント、アニメーションなどのデザインを指定する技術です。
家で例えると、壁紙、床材、照明といった「内装・外装」にあたります。
現代のWebサイトの美しいデザインは、すべてCSSによって実現されています。
同じHTML構造でも、CSSを変更するだけで全く異なる見た目のサイトにすることが可能です。
CSSで指定できる要素:
- 色(文字色、背景色)
- レイアウト(要素の配置、間隔)
- フォント(種類、サイズ、太さ)
- アニメーション効果
JavaScriptは「家の電化製品・設備」
JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するプログラミング言語です。
家で例えると、エアコン、照明の自動制御、セキュリティシステムといった「電化製品・設備」の役割を担います。
ユーザーの操作に応じてページの内容を変更したり、フォームの入力チェックを行ったり、スライドショーを動かしたりする機能は、すべてJavaScriptによって実現されています。
JavaScriptで実現できる機能:
- ボタンクリック時の動作
- フォームの入力チェック
- 画像スライドショー
- ページ内容の動的変更

実際のWebサイトでの活用事例
これらの技術がどのように組み合わされているか、具体的な事例で見てみましょう。
コーポレートサイトの場合
HTML:会社概要、サービス紹介、お問い合わせフォームなどのページ構造を作成
CSS:企業のブランドカラーを使った統一されたデザイン、レスポンシブ対応
JavaScript:ハンバーガーメニューの開閉、スムーズスクロール、お問い合わせフォームの入力チェック
ECサイトの場合
HTML:商品一覧、商品詳細、ショッピングカートなどの基本構造
CSS:商品画像の美しい表示、購入ボタンの目立つデザイン
JavaScript:商品画像の拡大表示、カートへの商品追加、リアルタイムな在庫表示
非エンジニアが知っておくべき実践ポイント
1. 制作会社との打ち合わせで使える知識
制作会社との打ち合わせでは、「スライドショーを入れたい」「スマホ対応したい」といった要望を具体的に伝えましょう。
これらがそれぞれJavaScript、CSSの技術で実現されることを理解していれば、より詳細な相談ができます。
2. 修正・更新作業の理解
サイト運用時の修正作業も、どの技術に関わるかで難易度が変わります:
- 文章・画像の変更: HTML(比較的簡単)
- 色・レイアウトの変更: CSS(中程度)
- 機能の追加・変更: JavaScript(高度)
3. 費用感の把握
一般的に、HTML < CSS < JavaScriptの順で開発工数が増加し、費用も高くなります。
機能が複雑になるほど、JavaScriptの比重が大きくなることを理解しておきましょう。
WordPressとの関係性
WordPress(ワードプレス)は、これらの技術を統合してWebサイトを作成・管理できるCMS(コンテンツ管理システム)です。
WordPressテーマは、HTML・CSS・JavaScriptが組み合わされて作られており、専門知識がなくても美しく機能的なサイトを構築できます。
linedot designでは、これらの技術を活用したカスタムWordPressサイトの制作において、年間100件以上の実績を積み重ねています。
お客様には納品時に「WordPress運用説明書」をお渡しし、技術的な知識がなくても安心して運用していただけるよう配慮しています。

まとめと次のステップ
HTML・CSS・JavaScriptは、それぞれ異なる役割を持ちながら連携してWebサイトを構成する重要な技術です:
- HTML: サイトの構造と内容を定義する「骨組み」
- CSS: デザインとレイアウトを指定する「内装・外装」
- JavaScript: 動的な機能を追加する「電化製品・設備」
これらの基礎知識を身につけることで、制作会社との打ち合わせがスムーズになり、より理想に近いWebサイトを実現できるでしょう。
また、運用時の修正作業の難易度や費用感も把握しやすくなります。
Web制作やWordPressサイトの構築を検討される際は、これらの技術をバランスよく活用し、「型にはまらない洗練されたデザイン」と「専門知識不要の簡単更新」を両立させることが重要です。
WordPressサイトの制作や運用でお悩みでしたら、linedot design(ラインドットデザイン)にお気軽にご相談ください。
貴社のニーズに合わせた最適なWeb制作プランをご提案いたします。
お問い合わせはこちら:https://linedot-design.com/contact/