サイトリニューアル後のアクセス激減を防ぐ!SEO対策の完全ガイド

はじめに:リニューアルに潜む「SEOの落とし穴」
「サイトをリニューアルしたら、検索順位が急落してアクセス数が激減してしまった…」
このような経験をお持ちの企業担当者様は少なくありません。
せっかくデザインや機能を刷新したのに、結果としてビジネスチャンスを失ってしまうという事態は避けたいものです。
実は、Webサイトのリニューアルには多くのSEOリスクが伴います。
しかし、適切な対策を講じることで、リニューアル後も検索エンジンからの流入を維持・向上させることは十分に可能です。
この記事では、WordPressを核としたWeb制作に特化した私たちlinedot designの知見をもとに、リニューアル時に実践すべきSEO対策を具体的にご紹介します。
リニューアル後にアクセス数が減少する主な原因
サイトリニューアル後にアクセス数が減少する原因は主に以下の5つに集約されます。
- URLの変更に伴うリダイレクト設定の不備
- コンテンツの大幅な削減や変更
- メタデータ(タイトルタグ、メタディスクリプション)の未設定
- 内部リンク構造の崩壊
- サイト表示速度の悪化
これらの問題を避けるために、リニューアル前の準備から実施後の対応まで段階的に対策を講じていく必要があります。
リニューアル前に行うべき3つのSEO準備
1. 現サイトのSEO資産を棚卸しする
リニューアル前の重要なステップは、現在のサイトが持つSEO資産を正確に把握することです。
具体的な実施方法:
- Google Search Consoleで検索流入キーワードの確認(上位100キーワードをリストアップ)
- Googleアナリティクスでアクセス数の多いページの特定(PV数上位20ページは要チェック)
- 外部サイトからのバックリンク状況の確認(Ahrefsなどのツールを使用)
当社のクライアント様の例では、リニューアル前の棚卸しにより、想定外の検索キーワードからの流入が全体の25%を占めていることが判明し、これらのキーワードに対応するコンテンツを優先的に移行した結果、リニューアル後のアクセス減少を最小限に抑えることができました。
2. URL設計と301リダイレクト計画の作成
URLの変更は検索エンジンに混乱を与える最大の要因です。
事前に適切なURL設計と301リダイレクトの計画を立てましょう。
実施すべきポイント:
- 現行URLと新URLの対応表を作成する
- SEO効果の高いURLは極力構造を維持する
- 必ず301リダイレクト(恒久的な転送)を使用する
# URLマッピング例
旧URL:https://example.com/service/web-design.html
新URL:https://example.com/services/web-design/
3. サイト構造とコンテンツ移行計画の策定
サイト構造の変更はユーザビリティだけでなく、SEOにも大きな影響を与えます。
計画に含めるべき要素:
- サイトの階層構造(深さは3階層以内が理想的)
- カテゴリー設計と内部リンク戦略
- 重要なコンテンツの移行優先順位付け

リニューアル実施時の5つのSEO対策
1. メタデータの適切な設定
WordPressでは「Yoast SEO」などのプラグインを活用して、以下のメタデータを適切に設定しましょう。
設定すべきメタデータ:
- タイトルタグ(検索結果の見出しとなる重要要素)
- メタディスクリプション(検索結果の説明文)
- OGP(SNSでシェアされた際の表示情報)
特にタイトルタグには主要キーワードを含め、ユーザーの検索意図に合致する内容にすることが重要です。
2. 301リダイレクトの正確な実装
計画したリダイレクト設定を確実に実装します。
WordPress環境では以下の方法が効果的です。
実装方法:
.htaccess
ファイルでの設定(Apacheサーバーの場合)- WordPressプラグイン「Redirection」の活用
- 多数のURLをリダイレクトする場合はCSVでの一括設定
# .htaccessでの301リダイレクト設定例
Redirect 301 /old-page.html https://example.com/new-page/
3. 構造化データの実装
検索結果での表示を強化するために、構造化データを実装します。
特にWordPressサイトでは以下の構造化データが効果的です。
有効な構造化データ:
- 企業情報(Organization)
- パンくずリスト(BreadcrumbList)
- 商品情報(Product)※ECサイトの場合
- よくある質問(FAQPage)
これらをJSON-LDフォーマットで実装することで、リッチスニペットとして検索結果に表示される可能性が高まります。
4. 内部リンク構造の最適化
サイト内部のリンク構造は、クローラーの巡回とページ評価に大きく影響します。
内部リンク最適化のポイント:
- 重要なページには複数の内部リンクを設置
- 関連性の高いページ同士を相互リンク
- パンくずナビゲーションの実装
- サイトマップの作成(HTML版とXML版の両方)
弊社の実績では、内部リンク構造を最適化したことで、クライアント様のコアページの検索順位が平均4.2ポイント上昇した事例があります。
5. モバイルフレンドリー設計の確保
2023年以降、Googleはモバイルファーストインデックスを完全に採用しており、モバイル対応は必須条件です。
モバイル対応のチェックポイント:
- レスポンシブデザインの採用
- ボタンやリンクのタップ領域の適切なサイズ確保
- フォントサイズの可読性(最低16px以上)
- コンテンツの優先順位に基づいた表示
リニューアル後のフォローアップ対策
1. サーチコンソールの再設定と監視
リニューアル完了後、以下の手順でGoogle Search Consoleの設定を行います。
設定手順:
- 新サイトの所有権確認
- サイトマップの再登録
- インデックス状況の定期確認(週1回以上)
- カバレッジエラーの監視と修正
2. 404エラーの継続的なチェックと対応
リダイレクト漏れによる404エラーが発生していないか定期的に確認します。
チェック方法:
- Search Consoleの「カバレッジ」レポート確認
- アクセス解析ツールでの404エラーページの特定
- クローラーツール(Screaming Frog等)での定期スキャン
発見した404エラーは速やかに適切なページへリダイレクトするか、コンテンツを復活させる対応が必要です。
3. サイト表示速度の最適化
WordPressサイトの表示速度を最適化することで、ユーザー体験と検索順位の両方を改善できます。
速度改善の具体策:
- 画像の最適化(WebP形式の採用)
- キャッシュプラグインの活用
- JavaScriptとCSSの最小化と遅延読み込み
- 高速なWordPressホスティングの選択
弊社のクライアント様では、ページ表示速度を2.8秒から1.2秒に改善したことで、直帰率が18%低減した事例があります。

まとめ:成功するリニューアルのためのチェックリスト
サイトリニューアル時のSEO対策をまとめると、以下のチェックリストが重要です:
✓ 現サイトのSEO資産を正確に把握する
✓ 301リダイレクト計画を綿密に作成し実装する
✓ メタデータと構造化データを適切に設定する
✓ 内部リンク構造を最適化する
✓ モバイルフレンドリーな設計を確保する
✓ リニューアル後も継続的に監視と調整を行う
これらのポイントを押さえることで、サイトリニューアル後のアクセス数減少リスクを大幅に低減することができます。
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